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ペットの避難について考える
3月11日で東日本大震災から11年でした。
先週の番組では、犬の保護活動を続けている岐阜市の日本動物介護センターの
山口常夫さんにお話を伺いました。
震災では、少なくとも3000匹以上の犬が犠牲になりました。
山口さんは、福島や宮城、それに岩手を何度も往復して
48匹の犬を保護しました。
その後、飼い主の元に戻った犬もいますが
災害公営住宅でペットが飼えないなどの理由から
現在もセンターで暮らしている犬がいます。
じゃがいもは、福島第一原発の事故で全村避難した福島県飯舘村の住民から引き取られ
その後、災害救助犬になりました。
初めは、警戒心が強く、小さな物音にも驚いていたといいますが
訓練を重ね物怖じする性格も落ち着いてきました。
センターで暮らす犬を、山口さんは毎年、里帰りとして
被災地で暮らす人たちに会ってもらう活動を続けています。
犬も自分の住んでいた場所に近づくと様子が変わりますし、
何よりも被災した人たちが再会することで笑顔になるのが嬉しいと話していました。
ペットが避難できる避難所の整備が課題となる中、
日ごろからペット用の食料なども準備をしておくことも大切です。