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ラジオでマネー授業
「読むラジオ」 第5話
みなさま こんにちは! 岐阜新聞社の神保絵利子です。
「読むラジオ」第5話は2月の「週刊ラジオ 聴く新聞」を振り返る「後編」です。
毎月第3日曜日は「ラジオでマネー授業」があります。
税理士法人STR代表の小栗 悟先生がお金に関する情報を伝えてくださっています。難しいと思えるお金の話ですが、小栗先生が〝リズム感あるやわらかさ〟で毎回優しくレクチャー。「小栗先生教えて!」とリスナーさんからも気楽に質問が届いています。2月19日は、積み立てNISAについてのお話でした。
神保:NISAというと、限度額内であれば投資の利益に対して税金がかからない制度のことですよね?
小栗先生:その通りです。株式や投資信託でもうけた利益には20%の税金がかかりますが、これが非課税になって利回りもよくなるというとても良い制度です。
神保:以前にうかがった先生のお話では、利用者が思ったよりも増えていないといった話だったような気がするんですが。
小栗先生:そうなんです。実はそれもありまして、今回の税制改正で、デメリットといわれていた年間投資上限額40万円、非課税投資期間20年間という制限が大幅に改正されまして、2024年からは期間が無期限に、上限も1800万円になるんです。たぶん、人気も出るんじゃないかと思います。
神保:ずいぶんと変わるんですね。2024年からということは、いま積立てNISAを考えている人は、来年まで待った方がいいですか?
小栗先生:私の言い方だとそういう風に聞こえたかもしれませんが、すぐにでもスタートしてください、というのが答えになります。というのも、現行の制度は来年からなくなるんですが、すでに始めている人は継続して運用ができるんです。つまり、来年からは追加で1800万円の非課税の運用ができると思っていただくといいですね。
神保:権利を先に持っておいた方がいいということですね。非課税で運用ができるというのはわかりましたが、そもそも投資が怖いからやっていないという人も多いと思うんですよね。そういう人でも積み立てNISAはおすすめですか?
小栗先生:うーん、核心を突いた質問で答えに困りますね。NISAも投資には変わりはないですから、必ずもうかりますなんて言うことはあり得ません。絶対にやった方がいいですとは僕も言えないです。でも、ここで投資の基本に戻ってください。投資にはリスクがつきもの。つまり値段は上がったり下がったりするということです。だから、長期にわたって少しずつ買っていきましょうということです。
神保:リスクがあるから増えるという話でしたよね。でも長期の方が良いという理屈が私は今一つ分かっていない気がします。
小栗先生:それは理解できますね。だって安い時に買って高い時に売った方がもうかりますものね。でもそれってとっても難しんですよ。僕もできません。例えば米国の株式は長い目で見るとずっと右肩上がりで価格が上がっているんですが、短期的に見ると値下がりしている年もあります。2022年、昨年なんかは典型的ですね。
神保:昨年は歴史的な円安が進んだり、色々なことがあったりしましたものね。
小栗先生:そうなんです。米国株は下がったけれど、円安だったから傷は小さくて済んだ人も多いはずなんです。でも今はまた為替も乱高下するし株価も安定していませんね。
神保:そんな時に投資をするのは予定に怖い気がします。
小栗先生:だからこそ、これから始める方はコツコツと少額を積み立てていくんですよ。安い時にも買うし、高い時にも買う。これはドルコスト平均法というんですが、投資の手法としてはとても優れていると言われています。積み立てNISAは仕組み上、自動的にこのドルコスト平均法で投資をすることになっているんです。
神保:つまり、比較的安心な投資だという事ですか?
小栗先生: あくまでも比較的という事にはなりますが、いまの株式市況とか為替の市況を見ていると、始めるには良いタイミングのような気はしますね。
神保:恐る恐る少額でもやっていく意味はありますか?
小栗先生:よほど怖いんですね。
神保:はい、怖いです。
小栗先生:でも長期間という事と複利の運用をバカにしてはいけませんよ。今年始めた40万を20年間5%で運用できたとすると、税金がかからなかったら100万円を超えますからね。実際には毎月少しずつ積立てるんですが、少額でもコツコツとやっていればリスクを小さくしながら安全な運用もできると思いますよ。
神保:小さい金額なら私でもできます。
小栗先生:それ、とてもいい考え方です。何もしなければ、安全かもしれませんが、インフレで目減りしてしまうかもしれませんから、少額でもいいから投資になれることから始めて欲しいなと思います。
神保:そのためには積立てNISAから始めては?というアドバイスですね。
小栗先生:ええ、せっかくお国が良い制度を作ってくれているんですから利用しない手はないですね。NISAを使わなくても投資はできるんですが、利益に20%の税金が自動的にかかってしまうのももったいないですからね。
神保:まだまだ勉強しないといけないことが盛りだくさん(^^ゞ 特に投資の話は難しいです。
小栗先生:僕もできるだけ簡単にお話をしたいとは思うんですが、 プロの投資家がいるくらいの世界ですから、やっぱり難しいですね。
小栗 悟先生は学生時代、ロックバンドでギターを弾いていました。だからこその「リズム感」に甘え、遠慮なく、疑問に思ったことは質問をしています。話が脱線しそうなときは自然な流れで軌道修正してくださる小栗先生とのセッションを毎回、楽しんでいます。勉強しています(*^o^*) みなさんも「ラジオでマネー授業」にぜひ、ご参加くださいね。次回の「ラジオでマネー授業」は3月19日です♪
貴重な時間を無駄に費やさないように「Time is money」、心地良い生活のリズムを刻めるように、みなさんと一緒に今後もお金に関する知識を身も付けていきたいと思っています☆彡