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被災者が直面する悩み「 支援物資が受け取りづらい」

元日に石川県などを襲った能登半島地震。3月1日で2カ月が経ちました。いまだ、断水...
石川県河井町 輪島朝市

 元日に石川県などを襲った能登半島地震。3月1日で2カ月が経ちました。いまだ、断水が続く地域もあり、支援が必要となっています。被災者の中では「支援物資が受け取りづらい」という声も聞こえてきました。

 震災から1カ月後、被災地の七尾市に訪れた記者は1人の女性と出会いました。女性は避難生活において支援物資が受け取りづらい状況があると悩んでいました。

【悩みを抱える女性】
 「(物資は)避難所の人のもの」だという感覚の人がいる。避難所にいる方は自宅ではないから物がそろっていない。避難所に届いたものを使うのは分かりますが、自宅にいようが小さい公民館にいようがみんな被災者。水とかは給水に行っていますが、それ以外のものを持っていこうとしたら、持っていきにくい。ボランティアの人たちも避難所のものだから、そういう目で見る場所があるみたいです。それがもやっとする」

 担当記者によると「女性は決して、不満を伝えたいわけではなく、支援物資の在り方を多くの人に考えてもらいたい」という思いで取材に答えてくれたということです。

 支援物資に関する悩みの声は東日本大震災や熊本地震でも聞こえてきました。

〈なぜ、そうした状況が起きるのか…〉

 石川県の地域防災計画には「やむを得ず避難所に滞在することができない車中避難者を含む避難所外避難者に、食料等必要な物資の配布、保健師等による巡回健康相談の実施等、生活環境の確保が図られるよう努める」と記載されています。

 石川県では被害状況によって、被害の全体を把握するのに時間を要し、車両避難者、自宅で避難する人に円滑に支援物資が行き渡っていなかったとみられます。

 自治体の担当者は「避難所の運営者に、防災計画を周知しきれていなかった可能性がある。」などと見解を示しました。

岐阜で大きな地震が起きた場合は物資が届くのでしょうか〉

※岐阜市 都市防災政策課 服部浩幸防災政策係長
 「車中泊避難している方や自宅に避難している方、一人一人にすべての物資をお届けすることは困難なこともありますので、分散避難者に対してどのような支援をしていくのかは課題だと思います。ただ自分がどこに避難しているのかを、地域の人に伝えれば、地域の人を経由して各避難所で情報の集約できますので、積極的に声を上げていただけるとありがたい」

 災害に備えて岐阜市が全世帯に配布している「岐阜市総合防災安心読本」の冊子の中には避難していることを届け出る「避難者カード」が付いています。

 避難所の運営者はこの避難者カードを元に、車両避難者、自宅で避難する人の状況を把握し、支援物資が提供しやすくなります。

※岐阜市 都市防災政策課 服部浩幸防災政策係長
 「避難者カードには避難所に避難した方がご自身に対して避難所に配慮していただきたいことやアレルギーの情報や自宅の被災状況とかを記入し避難所に提出していただくものがあります」

 また、支援物資が広く行き渡るには、地域のコミュニティーづくりも重要だと話します。

 ※都市防災部 都市防災政策課 服部浩幸防災政策係長
「訓練に参加していただくことで、防災の意識が高まると思いますし、困ったときはお互いに助け合うことが必要となります。地域の方と顔が見える関係づくりができると思いますし、参加していただきたい」

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