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岐阜女子高校 5年ぶりの頂点を目指す ウインターカップバスケットボール (ぎふチャンラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム)

年末恒例の高校生のスポーツ。その先陣を切って12月23日から東京で、全国高校バス...
岐阜女子高校バスケットボール部の安江満夫監督

 年末恒例の高校生のスポーツ。その先陣を切って12月23日から東京で、全国高校バスケットボール選手権ウインターカップが開幕します。〝今年の岐阜女子は強い〟と前評判の高い岐阜女子高バスケットボール部は、5年ぶり3回目の日本一を目指します。その直前の練習をスポーツオブドリームの吉村功キャスターが取材しました。

 館内には床をたたくボールの音。選手の力強い声が響いていました。少し意外な感じがしましたが、安江満夫監督は特に指示することもなく、腰に手を当て静かに練習を見守ります。選手たちは整然とメニューをこなしていきます。妙な静けさが緊迫感を増しているようでした。

 安江監督:「選手たちは今何をやるべきか、何を準備しなければいけないのか、確認をしながらの練習なんです。もう相手もわかっています。相手チームがこう攻めてきたら、こう切り返す。その最後の確認練習です。今年はシードではなく、23日に富岡東(徳島)と初戦を迎えます。もちろん、一戦一戦が大事ですが、選手たちは26日の準々決勝・宿敵桜花学園(愛知)が最大のポイントであることを知っています。架空桜花を想定しての練習なんです」

 去年の2022年のウインターカップで岐阜女子は15人のメンバーの内、12人が1・2年生という若いチームながら順調に勝ち進みました。桜花学園は早々と敗退し、ポイントのひとつ、大阪薫英女学院に勝利し、ベスト4。久しぶりの頂点が見えた準決勝で札幌山の手と対戦しました。しかし、伝統の堅守速攻は影を潜め、山の手に13本のスリーポイントシュートを決められ、まさかの完敗でした。

 安江監督:「やっぱり、若さが出てしまいましたね。大阪薫英の試合で力を尽くしてしまいました。去年の経験を決して無駄にしたくはないです。フィジカル面でついていけませんでした。今練習している選手たちは、みんなその悔しさを経験しているんです。それをバネに2023年大きく成長しました」

 2023年、去年までの1・2年生は大きく成長。確かな手応えをつかんでの夏、北海道でのインターハイ。2017年以来の高校総体優勝を目指した岐阜女子ですが、またひとつの落とし穴にはまってしまいます。2回戦で去年のウインターカップの優勝校で、インターハイ連覇も狙う京都精華学園との試合。一進一退の攻防が続き迎えた第4クオーター。1点リードされた終了直前、岐阜女子は2本のフリースローをもらいます。2本決めれば勝利です。シューターはエースの絈野夏海。誰もが勝利を予感しましたが、絈野は1本外し、試合は延長戦へ。そこで力尽き、72対83で2回戦敗退となりました。

 安江監督:「勝負とはそんなものです。絈野を責めるわけにはいきません。チーム全体の敗戦です。3ポイントシュートも大事ですが、1点をとるフリースローも大事であることを選手全員が身をもって知ったんです。それ以降練習前、練習後もフリースロー、スリーポイントシュートの練習をやるようになりましたね。選手たち自らの意思で始めました」

 秋、ウインターカップ岐阜県代表を決める県大会。今年はシード権はなく、県立岐阜商業との決勝戦。安江監督は思い切った作戦を敢行します。第1クオーターは、絈野ら主力組で戦ったのですが、何と第2クオーターからは主力選手を外し、控え組、さらには1年生の杉浦、三宅、小松など3選手を決勝の舞台に送り出します。決勝戦で思い切った彼女らを信じた選手起用となりました。試合は完勝。32年連続33回目の県大会優勝。いよいよウインターカップが近づいてきました。

 安江監督:「こういう大事な試合を1年生に経験させたい。もちろん次世代のチーム作りでもあるんですが、ウインターカップは全試合5人で戦う訳にはいきません。控えといわれている選手、さらには1年生の力も必要になってくると思います」

 ウインターカップといえば、桜花学園対岐阜女子が決勝の定番の時代から京都精華学園、大阪薫英女学院、札幌山の手など、全国に強豪校が分散し、群雄割拠の時代に入ったといわれています。優勝争いは予想もつかない極めて熾烈(しれつ)な闘いになってきました。

 安江監督:「日本の高校女子のレベルが極めて高くなってきました。今までのように手の内を見せず、インターハイやウインターカップを闘うのではなく、一年を通して春、秋の強化試合で強豪校と闘う舞台が出来上がったのが大きな要素だと思います」

 秋も終盤のウインターカップ前。皇后杯全日本 岐阜女子はWリーグの新潟アルビレックスBBに勝利するという快挙を達成しました。Wリーグのチームに勝つのは初めてのことで、次のENEOSには敗戦も大善戦。大いなる自信をつけて岐阜女子はウインターカップに挑むことになりました。

 安江監督:「新潟アルビレックスBB戦の勝利は一番驚きました。力をつけてきたことを実感しました。岐阜女子の伝統である堅守速攻、ディフェンスからオフェンスが見事にWリーグ相手に出来ました。選手たちも大いなる自信を得たと思います。去年よりも数段レベルの高いチームが出来上がりました。勝負の年になりました。エースの絈野夏海はもう全日本クラスの力と言っていいでしょう。センターのジュフハディジャトゥは夏までは体力的に問題がありましたが、秋に一気に払拭(ふっしょく)しました。リバウンドとシュートと絈野とともにチームの中心です。シューターの安藤美優も力をつけてきました。そして、フォワードの176センチの榎本麻那は、去年はけがで苦しみましたが、今や万全でリベンジを誓っています。実はポイントガードの林琴美がWリーグのENEOS戦で膝を痛めて心配したんですが、ここ数日はもう主力組に入って練習しています。十分間に合うでしょう。1年生の杉浦結菜が素晴らしい選手に成長しました。これが県大会で1年生を使った効果です。私自身も楽しみです」

 キャプテンでエースの絈野夏海選手は次のように意気込みを語りました。
「私たちの3年間は全国タイトルをひとつも取れてないんです。最後のウインターカップでぜひ優勝したいと思っています。林選手も戻り、調子は全員上がり調子です。私たちの伝統の堅守速攻、ディフェンスからブレークするスタイルができれば優勝できると思います」

 安江監督は吉村キャスターに力強く誓いました。
「一戦一戦全力で戦います。ポイントは26日の桜花学園戦。ここを抜ければ決勝にいけるでしょう。今年延長戦で2回とも負けている京都精華学園が最後の戦いになるような気がします。宣言します!今年はやります。5年ぶりの頂点に立ちます」

 頑張れ!岐阜女子バスケットボール部!

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