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国内外から注目「左手で書く人」のための道具店、こだわり詰まったアイデア商品 岐阜県各務原市

左利きは人口の約10%といわれています。「右利き」の人が多い社会で、箸やペン、それにハサミなど「左利き」の人にとって、日常生活を送る上で不自由に感じることも多いといいます。
左利きの人にも選択肢を。「左手で書く人」のための道具店が各務原市にあります。
各務原市のいちょう通り沿いにある「ときどきストア」。営業日は月に2回ほど。店内には、左利きの人が使いやすい文房具やキッチン用品、約300点が並びます。
お店で人気の商品は「左ききの手帳(税込3300円)」。この手帳では、カレンダーのマスの右上に日付が配置されているため、左手が書き込んでも数字(日付)が隠れないようになっています。
一般的な手帳を左利きが使うと、手で文字が隠れてしまうというちょっとしたストレスを、配置を変える一工夫で解消しています。
ほかにも店内には、注ぎ口が右側に取り付けられた急須や、一般的なものとは逆方向に開く扇子をはじめ、ハサミや包丁、万年筆からクリアファイルまで、さまざまな商品が並びます。
◆毎日使う道具は、自分に合ったものを使いたい
このお店で仕入れから商品開発まで手掛けるのは、店長の加藤礼さん。加藤さん自身も左利きです。
学生時代から文房具やキッチン用品が好きだった加藤さんは、2018年、左利きの道具をとりそろえたオンラインショップ「左ききの道具店」を開き、ことし8月には、各務原市の事務所に一角に店舗を構えました。
左利きのグッズというと「おもしろグッズ」というようなイメージで販売されることが多いと話す加藤さん。毎日使う道具は、自分に合ったものを使いたい。その思いを形にすべく、日々商品と向き合います。
※左ききの道具店 加藤礼店長
「工夫点としては、左利きの道具は選択肢が少ないことが多いんですけど、その中でも、できる限りお買い物を楽しんでいただきたいということで、カラーバリエーションをできるだけ多くするように努めています」
「色選びを楽しんでほしい」という思いから、人気の手帳は5色展開に、大人用のクラフトハサミは10色を取り扱っています。
右利きの道具が主流となる中で、左利きに特化した道具は製作個数が限られるため、お店で取り扱うには苦労もあるといいます。
※左ききの道具店 加藤礼店長
「苦労する点としては、左利きの道具は数が少ないので、いろいろなところから探してきたりとか、開発もなかなか難航することもありますので、そういった点は苦労もありますが、とてもおもしろくやらせていただいております」
加藤さんは、生活の中のちょっとした不便なことや、街中で見かけた商品からヒントを得ているといいます。
◆”少数派”にとって頼れる存在に
日本だけでなく海外からも注目される道具店。左利きのみならず、病気の影響などで右半身が不自由になった人にも好評だといいます。
※左ききの道具店 加藤礼店長
「『こういったものを探していたよ』とか『こういうお店があってよかった』という感想をたくさんいただいております。今、日本の中でいろいろなたくさんのお客様にお買い物いただいているんですが、これからもっと世界中にも、左利きの方にいろんな道具をお届けしていけたらと思っています」
(ぎふチャンテレビ「フォーカスぎふ」内)
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