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元朝日大学ラグビー部員に有罪判決 知人から大麻譲り受け未遂 岐阜地裁

大麻が入ったレターパックを郵送させ、譲り受けようとした罪に問われた元朝日大学のラグビー部員の裁判で、岐阜地裁は2日、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました
判決を受けたのは、元朝日大学のラグビー部員の男(20)です。
この裁判は、男がことし7月、大阪府に住む知人の男(21)から瑞穂市内のラグビー部合宿所に大麻草約30グラムが入ったレターパック2通を、代金12万円で郵送させ譲り受けようとしたとして、大麻取締法違反の罪に問われたものです。
2日の判決で、岐阜地裁の平手一男裁判官は「大麻を買い求めては知人らとともに吸うなどし、比較的多い量の大麻草を知人から購入しようとしたことから、刑事責任は軽視できない」と非難しました。
一方で、事実を認め、反省の態度を示していることなどから懲役1年、執行猶予3年を言い渡しました。
ラグビー部5人が大麻の使用発覚、広がる薬物問題
朝日大学のラグビー部をめぐっては、ことし8月、SNSを通じて接触した会社員に大麻を販売したとして、部員3人が大麻取締法違反の疑いで逮捕されました。
大学は9月からラグビー部員80人に対して聞き取り調査を行い、その結果、逮捕された3人を含む5人が大麻の使用を認めました。
5人はいずれも3年生で、すでにラグビー部を退部。大学は逮捕された3人を先月23日付で退学、大麻の使用が発覚した2人を3カ月の停学処分としました。
元大学生の男「迷惑をかけた、すごく後悔している」
10月13日の初公判で、検察側は「大麻に対する依存性、親和性は顕著。譲り受けようとした大麻は多量で悪質」と懲役1年を求刑。
弁護側は、深く真摯に反省し、社会的制裁を受けたことなどとして、執行猶予付きの判決を求めていました。
被告人質問では、大麻を譲り受けようとした経緯として、ラグビー部でのポジション争いでストレスを感じ、そのはけ口に、またプレッシャーを解消するためだったと説明しました。
そして「母親やラグビー部、大学などに迷惑をかけ、人の信頼を裏切ってしまった」と後悔を口にしました。