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点検作業にドローンを活用 徳山ダムで効率化を目指す実証実験 岐阜県揖斐郡揖斐川町

土砂災害を防ぐ施設の点検にドローンを活用することによって、作業の効率化などを図ろ...
ドローンを使った実証実験=31日、徳山ダム、揖斐郡揖斐川町

 土砂災害を防ぐ施設の点検にドローンを活用することによって、作業の効率化などを図ろうとする実証実験が31日、揖斐郡揖斐川町の徳山ダムで行われました。

 この実証実験は、例年、出水期前に人力で2カ月かけて行う砂防施設の点検をドローンの活用により、作業員の安全確保やコスト削減を目指そうとすることを目的に国土交通省の越美山系砂防事務所が行ったものです。

 実験では、2機のドローンが使われ、このうち1機はエンジンとバッテリーのハイブリッドにより、最長で3時間の飛行が可能です。

 ダムの上流にある施設の点検ではドローンが片道5キロを45分間飛行して、上空100メートルからの映像を撮影しました。

 もう一方の1機は、目標物におよそ80センチまで近寄ることができ、ダムに注ぎ込む谷に設けられた堰堤の小さな亀裂も発見できます。

 訓練に参加した職員らはドローンから次々に送られてくる映像を確認して実験を進めていました。

 ※国土交通省 越美山系砂防事務所 神野祐一 副所長
「今回の実証実験は、予定されていた成果が得られたところです。今回の成果をもとに検証を重ねて、砂防施設の点検の効率化・省力化を目指してまいりたいと思います」

 ことし8月の台風7号に伴う大雨では、西美濃地方の揖斐川流域では累積500ミリを超えて、土砂災害の恐れがありましたが、砂防堰堤がそれらを止めて大災害を防いでいます。

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