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ニュートリノの次世代観測装置「ハイパーカミオカンデ」 建設進む巨大水槽の上部など公開 岐阜県飛騨市

東京大学宇宙線研究所が、岐阜県飛騨市で建設を進めているニュートリノの次世代観測装...
公開されたドーム状の空洞部分=29日午後、飛騨市神岡町、ハイパーカミオカンデ坑口

 東京大学宇宙線研究所が、岐阜県飛騨市で建設を進めているニュートリノの次世代観測装置「ハイパーカミオカンデ」の建設工事現場が、報道陣に公開されました。

 ハイパーカミオカンデは、素粒子=ニュートリノを観測する装置で、直径69メートル、高さ73メートルの巨大な円筒形の水槽の壁に超高感度の光センサーを並べて、ニュートリノが水と反応して発するわずかな光を捉えます。

 地下約600メートルで建設が進められている巨大水槽の上部にあたるドーム状の空洞部分が29日、公開されました。

 2024年までに水槽部分の掘削を終え、2026年には光センサーなどが取り付けられる予定です。

※東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設 塩澤真人施設長
 「これまでの3年よりも今後の3、4年がもっと大変だと思います。でも進めていきたいと思います」

 また、ニュートリノの観測に欠かせない純水製造装置が設置される、奥行き101メートルもあるエリアも公開されました。

 運転開始は2027年の予定で、現在稼働しているスーパーカミオカンデの約8.4倍の観測能力になるということです。 

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