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水を抜いて「コクチバス」を駆除 岐阜県郡上市の農業用ため池

農業用水の利用が低くなるこの時期に合わせ、ため池の水を抜いて、特定外来生物のコク...
捕らえられたコクチバス=3日午前、郡上市白鳥町

 農業用水の利用が低くなるこの時期に合わせ、ため池の水を抜いて、特定外来生物のコクチバスを駆除する作業が3日、郡上市で行われました。

 これは、2023年7月に郡上市白鳥町の農業用のため池でコクチバスが発見されたことを受けて行われたものです。駆除作業には、県や郡上市、郡上漁業協同組合などから約60人が参加しました。

 作業では、ため池全体を覆うように網を設置して慎重に巻き上げ、素手やタモを使って魚を捕獲しました。

 捕らえた魚はコクチバスのほか、コイ科のタカハヤやフナなどで、在来魚は支流に放流しました。最後は、ポンプで水を抜いて、全てのコクチバスを駆除していきました。

 ※郡上漁業協同組合 白瀧治郎組合長
「長良川の最上流を管轄するわれわれ郡上漁協としましては、やはり外来魚のコクチバスは絶対に許さない。引き続き、岐阜県ならびに郡上市当局と協力しながら、コクチバスは持ち込まない・持ち込ませない・増やさない。とにかく長良川上流からはコクチバスをゼロにするという形の中で、長良川でアユをはじめとする在来魚が安心してすめるように努力をしていきたいと思っております」

 この日の作業で捕らえたコクチバスは74匹で、このうち成魚は8匹いて、最も大きいものは体長42.5センチ、重さ1.2キロでした。

 コクチバスは特定外来生物に指定されている肉食性の外来魚で、アユを含む在来魚など生態系への影響が懸念されているため、県と流域の市や漁協が調査と駆除を進めています。

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