北アルプス北穂高岳で男性が滑落し死亡　ロッククライミング目的　女性も大けが　岐阜県高山市

　１７日午前、高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス北穂高岳で山岳遭難事故があり、１人が死亡、１人がけがをしました。

　１７日午前７時すぎ、高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス北穂高岳西側滝谷で、大阪府大阪市の会社員の男性（５８）が約１００メートル滑落し、多発性外傷などで死亡しました。

　また、その際の落石で、同じパーティ―の大阪府八尾市の女性（５０）が左手小指を骨折するなど大けがをしました。

　女性は午前１０時ごろ、県警ヘリコプターで救助され、飛騨市内の病院へ搬送されましたが、男性の遺体は濃霧のためヘリでの搬送ができず、１８日以降に搬送する予定です。

　警察によりますと死亡した男性は、男性２人、女性１人と同じ山岳会所属の３人パーティ―で、ロッククライミングをするため、１６日上高地から入山し、北穂高岳南稜テント場で１泊して、１７日朝から第４尾根のスノーコルに向かって滝谷付近を下降中だったということです。

　当時の天候は晴れで、付近の登山者が助けを呼ぶ声を聞きつけ、１１０番通報しました。

　警察で事故状況をくわしく調べています。