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江戸時代から続く神聖な田んぼ 飛騨の里の「車田」で稲刈り 岐阜県高山市

高山市の観光施設で17日、稲を車輪のように丸く植えた田んぼ「車田」の稲刈りが行わ...
稲を車輪のように丸く植えた「車田」で職員らが稲刈り=17日午前、高山市上岡本町、観光施設「飛騨の里」

 高山市の観光施設で17日、稲を車輪のように丸く植えた田んぼ「車田」の稲刈りが行われました。

 車田は伊勢神宮に奉納する米を作る神聖な田んぼとして、江戸時代から受け継がれ今では高山市上岡本町の観光施設「飛騨の里」と松之木町、そして新潟県佐渡市に残されています。

 「飛騨の里」では、1971年の開設時から車田を設け、年間を通じて地元の稲作を観光客に公開しています。

 そろいの法被に笠をかぶった3人の職員が、大勢の観光客やカメラマンが見守るなか、黄金色に染まった同心円状の稲を鎌を使って丁寧に刈りとっていきました。

 収穫したもち米は正月飾りの「花もち」や「鏡餅」に使われ、わらは「しめ縄」や「しめ飾り」に利用されます。

※訪れた人
 「腰を曲げながら陽の光を浴びて作業をしていて大変そうだと思いました」

 ことしも新型コロナ感染防止のため、餅つきや餅の振る舞いは中止となりましたが、ことしは暑かったことから生育がよく、職員は「例年を上回る100キロ以上が収穫出来るのではないか」と話しています。

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