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水道の水源地から高濃度有機フッ素化合物PFAS検出 配水区域の学校に浄水器を取り付け 岐阜県各務原市

各務原市の水源地から発がん性などが指摘されている高濃度の有機フッ素化合物PFAS...
記者会見=17日午後、各務原市役所

 各務原市の水源地から発がん性などが指摘されている高濃度の有機フッ素化合物PFASが検出されていたことを受けて、各務原市と岐阜県は17日、市内の学校施設などに浄水器を設置すると発表しました。

 この問題は、市内のほぼ半数の世帯に水道水を供給している三井水源地から国の暫定目標値を上回るPFASが3年前から検出されていたにも関わらず公表していなかったものです。

 この水源地にある13の井戸のうち、高濃度のPFASが検出された4つの井戸については、すでに使用を停止しています。

 今後の対策の内容は、17日に開かれた記者会見で、加藤壽志教育長が明らかにしました。

 市では水源地のPFASの濃度を目標値以下にするため、8月中に活性炭による浄化を実施することにしています。

 また、配水区域にある小中学校や保育園の水道の蛇口に浄水器を取り付けると発表しました。対象となる施設は小中学校や特別支援学校が16校、保育所や幼稚園が30園などで、市では夏休み中に取り付けたいとしています。予算は約850万円です。

 また、同じ配水区域にある県立高校2校については、県が浄水器を取り付けると発表しました。

 会見に臨んだ浅野健司市長は「公表が遅れたことは認識が甘かった。一日も早く安心して飲んでいただける水の供給に努める」と話しました。

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