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もう一つの甲子園 トーカロの戦い 全国高校軟式野球 今年の岐阜県中京高校の戦力を吉村キャスターが取材(ぎふチャンラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム)

もう一つの甲子園として注目されているのが第68回全国高校軟式野球選手権大会。8月...
中京高校 平中亮太監督=13日、瑞浪市、中京高校グラウンド

   もう一つの甲子園として注目されているのが第68回全国高校軟式野球選手権大会。8月24日から6日間、明石トーカロ球場(兵庫県)を中心に行われます。東海地区代表の中京は、6大会連続26度目の出場で、去年夏の大会では史上最多となる11度目の優勝を成し遂げました。今年の目標は連覇と12度目の優勝です。

 8月12日、組み合わせ抽選が行われ、中京は大会第2日の25日、明石トーカロ球場の第2試合で、5年ぶり4度目出場の井原(東中国・岡山)と対戦することが決まりました。

 吉村キャスターは、瑞浪市にある中京高校のグラウンドを訪れ、全国大会を前に平中亮太監督に今年のチーム状況を取材しました。
 吉村:「夏、甲子園が終わった後に、次が明石のトーカロ球場ですね。去年の大会も3年ぶりの優勝で、非常に劇的でした。監督は涙を流していましたが、忘れられない大会、振り返ってみてどうですか。」
 平中監督:「その前はコロナもありましたので、中止をはさんでの4連覇を目指しての大会。新チームになってから、伊佐次(去年の主将)を中心に頑張っていたので、嬉しい頂点でした」

 吉村:「今年は、2連覇で12度目の優勝がかかっています。去年のメンバーも結構残っていますよね?」
 平中監督:「去年は、荒井優真選手、嶌田碧選手が出ていまして、その2人を中心にチーム作りをしてきました。今年は1、2年生がスタメンに名を連ねているので、チーム作りとしては難しかったのですが、一人一人の役割を理解しながら伝統をつないでくれています」
 吉村:「今年は2年の清水楓真投手が1番をつけていますが、エースになりますか?」
 平中監督:「去年の新チームから投げていたのですが、サイドスローで安定感がありませんでした。ですが、この冬オーバースローに変更して、まだ歴代エースほどの力はついていませんが、清水を中心に川口拓海、黒田航輝、清水隆之介と、今年は一人の投手に頼るというよりは、継投しながらやっていこうと思います」
 吉村:「捕手は名越龍海。去年のメンバーに入っていましたが、どうですか?」
 平中監督:「去年は投手で入れていたのですが、新チームで捕手が定まらなくて。地肩の強い選手なので、思い切ってこの春から捕手にコンバートしました」

 ポジションごとの戦力について吉村キャスターが取材しました。
 吉村:「一塁手の田口天照選手(1年)は3番をつけていますが、いかがですか?」
 平中監督:「1年生ながら巧みなバッティングで出塁率も非常に高い。また春の東海大会でもいい働きをしてくれたので、その後に1番に抜擢しました」

 吉村:「二塁手の西尾昇真選手(2年)は?」
 平中監督:「彼は小柄ではありますが、非常にパンチ力があり、足も速い選手です。今は6、7番なのですが、1番を打てるような選手だと思いますので、下位から上位へという選手だと思います」

 吉村:「三塁手の清水隆之介選手(2年)はいかがですか?」
 平中監督:「非常に守備力が高いので、軟式でいう、たたきの処理だったり、バウンド処理だったりと長けているものがあります。遊撃手の荒井と並んで内野の中心になっています」

 吉村:「右翼を守る嶌田碧選手(3年)は、去年もメンバーに入っていましたが、外野の中心ですか?」
 平中監督:「去年の経験もありますし、荒井の後を打つ選手が定まらない中で、嶌田が5番に座ってくれました」

 吉村:「左翼には玉腰竜聖選手(3年)が入っていますが、去年は入っていませんでしたね」
 平中監督:「この春から頭角をあらわして、レギュラーをとりました。川口選手がいますが、川口が投げるときは、玉腰が左翼に入るという感じで。非常に思い切りのいい選手です」

 吉村:「中堅を守るのは、黒田航輝選手(2年)ですが、どうですか?」
 平中監督:「体格にも恵まれていて、長打力もあります。左打者でたたきもうまい。うちはつなぎの3番なので、この春から3番を任せています」

 吉村:「クリーンナップは3番が黒田、4番が荒井、5番が嶌田、この流れになりますか?」
 平中監督:「上位1、2番の田口、清水がチャンスを作って出塁し、黒田がうまくつないで、荒井、嶌田で得点するパターンです」

 全国大会に向けて平中監督は「6大会連続26回目の出場をさせてもらって、5年間決勝に進んでいます。6大会連続で決勝に進んで、大優勝旗を持ってくることができるように頑張ってきたい」と意気込みを語りました。

 中京は12度目の優勝をつかみ取って新たな歴史を作ろうと、もう1つの甲子園へ向かいます。熱戦の舞台は明石トーカロ球場。「軟式に中京あり」を今年も全国で見せてほしいと思います。

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