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【台風7号】岐阜市と関市に記録的短時間大雨情報 人的被害は確認されず

台風7号は 日本海に抜けたあとも広い範囲で雨を降らせ、関市と岐阜市に記録的短時間...
増水した津保川=16日午後、関市西神野

  台風7号は 日本海に抜けたあとも広い範囲で雨を降らせ、関市と岐阜市に記録的短時間大雨情報が出されるなど、岐阜県内は16日、局地的に激しい雨に見舞われました。

 記録的短時間大雨情報が発表されたのは、関市の中之保付近と武芸川付近、それに岐阜市の北部付近です。

 気象庁のレーダーによる解析では、午後2時台から3時台にかけての1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。

 気象庁は、数年に1回程度しか発生しないような大雨になっているとして、周囲の状況を確認して身の安全を確保するよう呼び掛けました。

 岐阜市と関市は、それぞれ激しい雨が降った地域の住民に警戒レベル4の「避難指示」を発令しました。

 その後、雨は治まり、河川の氾濫や土砂災害のおそれが低くなったことから、関市は午後9時前に「避難指示」を解除しました。

 ことし初めて日本に上陸した台風7号は近畿地方を縦断したあと、16日は日本海を北上しました。台風に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、県内では台風が遠ざかったあとの15日夜から 16日午後にかけて激しい雨が降りました。

 降り始め(14日午後9時)から16日午後10時までの降水量は、関市板取で 347.5ミリ、本巣市樽見で 307.5ミリ、美濃で287.5ミリ揖斐川で281.5ミリ、大垣市上石津で242ミリとなっています。

 岐阜県内では西濃や中濃、飛騨地域を中心に激しい雨が降り、岐阜市、本巣市、揖斐川町、大野町、関市、美濃市、郡上市の7つの自治体に一時、土砂災害警戒情報が発表されました。

 また、安八郡神戸町では近くを流れる平野井川の水があふれ、約4.9ヘクタールの田畑が冠水し、作付けされた稲などが水に浸かりました。

 下呂市では、午前11時ごろに強い雨が降り、JR高山線は雨量規制により飛騨金山駅と高山駅の間が4時間余りにわたって運転見合わせとなりました。

 この影響で、高山駅では多くの観光客が足止めとなり、大きな旅行かばんを手にした外国人観光客などが運転再開の見通しを駅員に聞いていました。

 岐阜県が16日午後4時30分現在でまとめた被害概要によりますと、これまでのところ県内での人的被害はないということです。

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