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夏の全国高校野球選手権・岐阜県代表の大垣日大 阪口慶三監督の甲子園通算40勝が懸かる初戦 注目選手を岐阜放送アナウンサーが解説

熱戦が始まった夏の甲子園。岐阜県代表の大垣日大は大会第3日の8日に近江(滋賀)と...
夏5年ぶり6回目の甲子園出場を決めた大垣日大=7月27日、岐阜市、長良川球場

 熱戦が始まった夏の甲子園。岐阜県代表の大垣日大は大会第3日の8日に近江(滋賀)との初戦を迎える。甲子園での初戦を前に、岐阜大会を取材し実況した岐阜放送アナウンサーが大垣日大の注目選手らを解説する。

 阪口慶三監督は今大会の出場校の監督で最高齢の79歳。これまで東邦、大垣日大を率い、甲子園での勝ち星は春夏通算39勝を数え、近江との初戦では甲子園通算40勝が懸かる。「高校野球は『私の人生』と言って間違いない」と語る名将の、したたかな采配が勝負を分ける。

〈注目選手〉

高橋慎(捕手・3年)
 阪口監督の孫で“祖父孫鷹”で夏の甲子園出場。打撃ではチームの主軸として活躍しつつ、春のセンバツ後に、チーム事情で未経験の捕手に転向した。阪口監督も「非常に冷静なリードをする」と評価する。「(阪口監督に)甲子園40勝をプレゼントしたい」と意気込む。

山田渓太(投手・3年)
 エース・山田は岐阜大会で29回3分の2を投げて防御率2.12と好投。初戦は山田を中心に近江投手との投げ合いが予想される。山田はことし春のセンバツでは、初戦の沖縄尚学戦で先発するも、満塁ホームランを打たれ、一発に泣いた。「一球の重みを知った」とブルペンでの投球練習から意識を変え、成長を遂げた。打者としても、中学時代に愛知県の陸上大会で優勝経験もある俊足を生かし、中軸を担う。文武両道で2年生の時はオール5の成績で学業優秀。ピアノやギターも演奏する器用な一面も持つ。

高川莉玖(内野手・2年)
 2年生ながら強打の遊撃手として岐阜大会で躍動。3本塁打、5打点と打線を牽引した。阪口監督も「バッティングが柔らかく、素晴らしいバッター」と高く評価する。「お世話になった3年生に、恩返しとなるプレーをしたい」と語る。

権田結輝(内野手・2年)
 権田の兄・翼さんも大垣日大の野球部出身。翼さんは、コロナ禍で甲子園大会が中止となった2020年の主力選手で、大垣日大は県の独自大会で優勝したが、甲子園出場は叶わなかった。当時、中学生だった権田はスタンドで観戦。「兄の分まで、夏の甲子園に行って活躍したい」。

袴田好彦(外野手・3年)
 父親は阪口監督が東邦高校を率いていた時代の野球部マネージャーを務めた。親子そろっての阪口監督の教え子として、甲子園での活躍を誓う。

山口直次郎(外野手・3年)
 滋賀県出身。父と兄は、初戦の対戦相手となった近江高校野球部出身。父は甲子園に出場したが、兄はコロナ禍で甲子園出場が叶わなかった。「兄の分も、僕が甲子園に出て、自慢の弟になりたい」と話し、岐阜県代表としてだけでなく、兄の思いも背負い大舞台に挑む。

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