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「祖父孫鷹」~最終章~ 大垣日大高野球部 阪口慶三監督79歳と孫の高橋慎選手 「一緒に甲子園の舞台に立てるのは幸せすぎ」吉村キャスターに語る (ぎふチャンラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム)

第105回全国高校野球選手権記念岐阜大会は、7月28日に決勝戦が行われ、大垣日大...
阪口慶三監督(右)と孫の高橋慎選手

 第105回全国高校野球選手権記念岐阜大会は、7月28日に決勝戦が行われ、大垣日大が4-3で市立岐阜商業に勝ち、5年ぶり6度目の甲子園出場を決めました。2007年以来2度目の春夏連続出場です。決勝では1点を追う8回に逆転し、執念でつかんだ甲子園への道でした。

 「祖父孫鷹」で臨んできた大垣日大の阪口慶三監督と孫の高橋慎選手(捕手)。今回初めて二人でのインタビューが実現し、吉村キャスターは興奮していました。

吉村:「こうしておじいちゃん、お孫さんとして一緒にしゃべることはなかったので、初めてしゃべってもらいますね。しぶしぶ許可をいただきました」

 始めに夏の岐阜県大会を振り返りました。

吉村:「苦しい試合ばかりでした。岐阜第一、帝京大可児、最後の市立岐阜商業戦。特に帝京大可児戦は(延長10回)タイブレークになり、ノーアウト1塁2塁から送りバントで1アウト2塁3塁になって慎君に(打席が)回ってきた。あの場面は(敬遠で)歩かされると思ってましたが、どうでした?」
阪口監督:「慎のコンディションを考えたのか、勢いでアウトをとろうと思ったのか、それにしても初球を慎が打ったのは、立派だった」
吉村:「慎君は初球からいこうと思ってた?」
高橋選手:「初球を待ってて、少しインコースだったけど、ずっと練習してきたコースだったので、いきました」

 その言葉を聞くと、阪口監督は「いい度胸をしている」と孫をたたえました。

吉村:「決勝の市立岐阜商業戦。最後は山田渓太君が打って決まったのですが、監督はもうぐったりしてましたけど。優勝の瞬間、どんな思いでした?」
阪口監督:「立つのもえらいぐらいでした。1点1点が真剣だったので、精神的にもすごく疲れました」

 岐阜大会を制して甲子園への切符をつかんだ大垣日大。夏の全国高校野球選手権に出場するチームの中で79歳の阪口監督は最高齢の監督になります。これまでに甲子園で積み上げた勝ち星は春夏合わせて39勝、この夏は通算40勝以上を目指す大会になります。

吉村:「おじいちゃんと甲子園に行くんだけど、春は行ってて、夏は初めてなので、どう?」
高橋選手:「初めての夏ですが、最後の夏なので、後悔ないようにフルスイングしてきます」
吉村:「慎君、おじいちゃんのためにがんばっちゃうかな」
高橋選手:「まず、40勝できるように頑張ります」
吉村:「監督、まず40勝ですね。最初の1勝ですかね」
阪口監督:「このチームは力がある。40勝したら、一気に走れるかもしれない」

吉村:「お孫さんに期待することは?」
阪口監督:「バッティングはセンスがあるから打てるだろうけど、(捕手として)非常に冷静なリードをする。リードは本当に安心して任せられる」
吉村:「リードも本当にうまくなったと思うけど、自分でどう?」
高橋選手:「バッターの様子を見ることから始めて、どんどん意識したら、少し良くなってきたと思う」

吉村:「山田君のピッチングはどう見ていますか?」
阪口監督:「すごい成長だと思う。あれだけストレート1本(だったの)が、試合で変化球を完全にマスターした。私の経験上ないことで、いいピッチャー、キャッチャーに恵まれた」
吉村:「山田君のリードはどんなことを考えてた?」
高橋選手:「ストレート中心に組み立てていくんですけど、ストレートは投げる球がないなと思ったらカーブ、スライダーと。山田はストレートが入るようになったので、組み立てやすくなったと思います」

 甲子園でまずは40勝を。全国制覇を目指す抱負を聞くと、阪口監督は「本当に夢を実現させたい」と燃えていました。

吉村:「夏、お孫さんと甲子園の舞台に立てるのは、どうですか?」
阪口監督:「幸せすぎだ」
吉村:「慎君、こうしておじいちゃんと一緒にインタビューで話すことはこれまでなかったんだけど、甲子園の舞台に一緒に立てるのは、どんな気持ち?」
高橋選手:「最後の夏に行けることは嬉しいです」

 吉村キャスターは最後にこの言葉をぶつけました。これまでも語られることがなかった高橋選手からの『おじいちゃん』という言葉。

吉村:「おじいちゃんと言ってやってくれ。おじいちゃん、頑張りましょう!と」
髙橋選手:『おじいちゃん頑張りましょう』

 高橋選手は照れくさそうに語りました。「祖父孫鷹」で挑む夏の甲子園。8月3日に組み合わせ抽選が行われ、6日に開幕します。

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