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未知の海洋生物探査プロジェクト始動 日本財団とネクトン財団

海の課題解決に取り組む日本財団は、新種の海の生き物を探すための国際的プロジェクトを立ち上げると発表しました。
これは、新種の海の生き物を発見することで海洋生物の多様性の保全や進化の解明を進めるとともに、遺伝子情報の解析による新しい薬の開発などバイオテクノロジーの発展が期待されるもので、日本財団とイギリスのNekton(ネクトン)財団が共同で取り組みます。
「オーシャン・センサス」と題したこのプロジェクトでは、世界の海域での海洋生物の種類が豊富な場所を探り、最初の10年間で少なくとも10万種の新種の発見を目指します。
イギリス・ロンドン市内で会見した日本財団の笹川陽平会長は「海の謎を解き明かしていくこの取り組みが人類のさらなる発展のきっかけとなることを願います」と語りました。
採取された生物サンプルはイギリス・オックスフォード大学など各国に設置される予定の生物多様性センターで解析され、将来的には一般にも自由閲覧することが可能となる予定です。
日本財団によりますと、これまでに確認された約24万種の海洋生物は全体の1割程度にすぎないということで、このプロジェクトでは有人の潜水艇や海中ロボットなど高度な技術を組み合わせて探査し、2年目以降には日本でも潜水艇での調査をする予定だということです。