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いざ出陣! 西濃運輸野球部 都市対抗東海地区代表を目指す戦い 大リーグでも話題の「ピッチクロック」への対応は… (ぎふチャンラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム)

社会人野球の第75回べーブルース杯争奪全国大会が5月1日からスタートし、熱戦が繰...
ピッチクロック採用により球場に設置された時計=1日

 社会人野球の第75回べーブルース杯争奪全国大会が5月1日からスタートし、熱戦が繰り広げられています。西濃運輸野球部は、新人選手を含めた新しいメンバーでこの大会に臨んでいて、ベーブルース杯で好成績を挙げ、その後の都市対抗野球東海地区予選に弾みをつけたいところです。

 現在のチームについて吉村キャスターが、佐伯尚治監督と堀田晃コーチに取材しました。

吉村:ベーブルース杯の位置づけは。
佐伯監督:地元岐阜で開催されるので、ぜひ勝って(都市対抗予選へ)勢いをつけたいです。
吉村:新人が入ってきて、結構新人(投手陣)を使っていますね。
佐伯監督:船迫大雅、林優樹、鈴木彩隼と3人が抜けたのはかなり痛いですが、新人で賄ってカバーしていきたいです。

  注目される2人の新人、小中健蔵選手と庄司魁投手について佐伯監督に聞きました。

佐伯監督:小中は今年4番を打たせています。その前後に野﨑大地、原田大輔がいてプレッシャーを感じると思いますが、のびのびやってもらいたいと思います。
庄司はボールに力があって、うちのピッチャーにはいないタイプ。バリエーションを楽しみにしています。

  新人の2人にもインタビューしました。

吉村:ルーキーながら、4番を任されているのは、どう?
小中選手:責任があります。3番、5番バッターは先輩方なので頼れる存在です。そうした点で、気楽に打席に立てるのがいいのかなと思います。
吉村:都市対抗への思いは?
小中選手:去年見に行ってとても感動しました。その舞台に自分が立てればなと思います。チームとして、自分も4番として活躍したいです。

吉村:オープン戦で手応えはつかめた?
庄司選手:思ったより記録を残していると思います。
吉村:社会人野球はどう。
庄司選手:大学で通用したものが社会人では通用しなくなり、苦しい部分もありますが、そこを乗り越えて、ひとまわり成長できたらと思います。新人で怖いもの知らず、新人らしく思いっきりやっていきたいです。

 ところで、社会人野球の主要な大会では今シーズンから「ピッチクロック」が採用されています。ピッチクロックは、試合時間の短縮を目的に米国メジャーリーグで導入されたルールで、投手はランナーがいない時は15秒以内に、ランナーがいる時は20秒以内に投球モーションに入らなくてはいけません。違反すれば、ボールのカウントが1つ追加されます。また、投手が3回までのけん制球でランナーをアウトにできなかった場合、ランナーは1つ進塁することになります。

 日本の社会人野球では、投球間隔をさらに短縮するルールが採用され、ランナーがいない時は12秒以内に投げなければいけません。その他のルールはメジャーと同じです。採用されたピッチクロックについての影響を佐伯監督に聞きました。

佐伯監督:今までなかったことだし、(ピッチクロックを)生かせる選手もいれば、苦労する選手もいると思います。どう生かしていくかが勝負どころです。
吉村:いろいろ考えるピッチャーは難しいですか。
佐伯監督:ブルペンでは常にテンポよく投げるように言っているので、そこを意識していれば大丈夫だと思います。

  去年秋にピッチングコーチに就任した堀田晃さんにも聞きました。

吉村:選手ではなく、コーチはどうですか。
堀田コーチ:自分がプレーで見せられないので、そこがなかなか難しいですが、コーチは勉強することが多く、やりがいをもって、いい環境の中で楽しくやらせてもらっています。
吉村:ピッチクロックで惑わされるピッチャーもいるのでは?
堀田コーチ:投げる中で、どうすれば今までのルールのように間合いをとって投げられるのか。けん制もどうすれば一発で通せるのか。これまで見えなかった部分が見えてくると思うので、いいのではないでしょうか。

  実際にピッチクロックの新ルールで投げた庄司投手は次のように語りました。

庄司選手:あまり気になりません。球場の後ろにタイムが見えるので、余裕をもって投球していって、思ったほど手こずってはいません。

 また、実際にベーブルース杯の球審とセカンドの塁審にピッチクロックについて聞くと、講習会を経て、しっかり学び、練習してから臨んでいるといいます。投球開始までの秒数をカウントする時計はネット裏にあって、球審は表示が見えないため、セカンドの塁審が確認して伝えます。ピッチクロック導入については「試合が動いていること。ボールを止めている時間を短くすることが狙い」と話しています。

  ベーブルース杯を勝ち上がっている西濃運輸は、5日に長良川球場で行われる準決勝で伏木海陸運送(富山県高岡市)と対戦します。優勝チームは日本選手権(11月3日開幕・京セラドーム)の代表権を獲得できます。また、社会人野球最大の都市対抗の予選は5月21日から始まります。

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