『不思議な巡り合わせ』　中部学院大　間宮大貴新監督誕生　東海大学野球春季岐阜リーグ　舞台は甲子園から神宮へ （ぎふチャンラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム）

    東海大学野球春季岐阜リーグで、中部学院大学は朝日大学に２連勝し、開幕６連勝と好調です。
　中部学院大学は、去年１１月から監督代行だった間宮大貴さんが１９日、自身の誕生日に正式に監督に就任しました。２２日からの朝日大学戦が新監督としての初采配でしたが、そこには不思議な運命の巡り合わせがありました。

　さかのぼること１７年前、舞台は２００６年の高校野球。岐阜城北高校が春センバツの甲子園で躍動し、県勢４７年ぶりのベスト４となりました。その時の岐阜城北の監督が現朝日大学監督の藤田明宏さん、野球部長は小牧憲充さん、選手の中には後に巨人に入る尾藤竜一選手、オリックスにドラフト指名された丹羽将弥選手、そしてチームのキャプテンを務めていたのが間宮大貴さんです。

　 あれから１７年。中部学院大学野球部は間宮大貴新監督、野球部長に小牧憲充さん。くしくも初戦の相手が朝日大学の藤田明宏監督という巡り合わせでした。あの岐阜城北の２００６年のメンバーが不思議な巡り合わせで顔をそろえました。

吉村：監督に就任したことを、藤田監督（朝日大学）に話したら、何と言っていましたか。
間宮監督：就任翌日すぐに連絡したら、本当にびっくりした感じでした。
吉村：監督としての初戦の相手が朝日大学。２００６年のセンバツのベスト４メンバーがほぼ集まることになるね。
間宮：朝日大学には臨時コーチとして尾藤竜一さんもいますので、縁のある方たちと初戦を迎えられるというのは幸せです。

　そして、新監督としての抱負を次のように語りました。

間宮：学生生活は４年間と決まっているので、学生たちが野球を楽しむ環境を整えていきたいです。（選手たちが）明日もグラウンドに行きたい。そう思ってもらえることが大切と感じます。
吉村：神宮への目標は当然あると思うけど。
間宮：大学野球では私自身（学生時代に）岐阜リーグで６回優勝していますが、神宮には出ていないので、その後悔が強いです。学生たちを夢に近づけてあげたいです。肩書上は監督ですが、学生たちには今まで通り、「間宮さん」と呼んでと伝えています。
吉村：みんな監督って呼ぶと思うよ。

　間宮監督はにっこりと笑顔を見せていました。

　吉村キャスターは野球部長の小牧憲充さんにこう質問を投げかけました。

吉村：歴史上の不思議を感じますね。
小牧：今、縁あって中部学院のグラウンドにいますが、見えない力が働いて、ここに導かれるように来ている。不思議な気持ちです。
吉村：２００６年の春センバツベスト４は忘れられないですよね。
小牧：１６泊１７日の長い長い大遠征でしたが、私の野球人生の中でこの１７日間が間違いなく、頂点ですね。

吉村：中部学院大学の野球部長と言われたときはどうでしたか。
小牧：教え子の間宮監督が近々就任すると聞いて、タイミングを考えると不思議としかいいようがないです。１５歳から間宮監督を知っています。高校１年時からレギュラーで、ここぞという時にいい仕事をしてくれました。最上級生の時は、キャプテンになり、１つ上、同級生、１つ下と、当時３学年連続でプロ野球選手という個性派集団をうまくまとめてくれました。３年間の中に物語がありました。

　小牧部長は、間宮新監督、選手たちと神宮に行くことを決意していました。

　１７年の時を経て、チームは違えど大学野球というフィールドに集結したかつての岐阜城北のメンバー。目指す舞台は甲子園から明治神宮へ。勝利をつかみ取りたいという熱い思いは変わりません。