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O157で後遺症 感染から27年経て示談 岐阜市の小学校集団食中毒

1996年に岐阜市の長森南小学校で発生した病原性大腸菌O157による集団食中毒で、岐阜市は28日、後遺症が残っている罹患者1人に損害賠償金1340万円を支払うと発表しました。
3月の市議会定例会に賠償額を含む補正予算が提案されます。
この集団食中毒は、長森南小学校の給食に出された「おかかサラダ」を食べた児童と家庭内で二次感染した家族ら計430人あまりが下痢や腹痛などの症状を訴えたもので、このうち24人が入院しました。
患者には、医療費代と慰謝料を含む補償金が支払われ、2年後の1998年までには和解と示談が成立しましたが、腎臓に障害が残った当時4歳の男の子についてはその後も通院検査が続いていました。
今回の示談交渉では、症状が安定していることなどから今後の通院検査費などを算定し、1340万円を支払うことで合意したということです。
O157による集団食中毒から27年を経て、後遺症に関する示談が決着することになります。