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藤井美濃加茂市長の再審認めず 名古屋高裁 事前収賄で逆転有罪

浄水場設備の導入をめぐり、業者から現金を受け取ったとして事前収賄などの罪で有罪が確定した美濃加茂市の藤井浩人市長が申し立てた再審請求について、名古屋高裁は1日、再審を認めない決定をしました。
この事件は、藤井市長が 浄水設備の導入にあたり業者から現金30万円を受け取り便宜を図ったとして市長当選後の2014年に逮捕、起訴されたものです。
一審の名古屋地裁は無罪を言い渡しましたが、二審の名古屋高裁では逆転有罪となりました。
おととし11月に再審請求の申し立てを行った藤井氏は「着せられた濡れ衣をなんとか解消したい」と話し、有罪の判断に影響した証人の供述には検察官の誘導があり、証拠能力はなかったと主張していました。
名古屋高裁が1日、再審開始を認めない決定をし、これを受けて名古屋市で会見した藤井氏は「真実を受け止めていただけるよう期待したが残念な結果となった」と述べました。
※美濃加茂市 藤井浩人市長
「今回、期待できる新証拠を提出することができましたので、なんとか真実をしっかりと受け止めていただけるのではないかという期待をしておりましたが、結果としては残念な結果となりました。私自身としては冤罪と強く訴えているこの事件、私自身のためだけのものではないと考えております。こういった事件が二度と起こらないよう、この社会が真実から目をそらさないようにしていくためにも、引き続き再審請求を含めて今回の件に対してしっかりと向き合い、戦っていきたいと考えております」