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岐阜・高山市の奥飛騨温泉郷に焼岳の地熱を活用した発電所 4000世帯分の出力 12月1日から営業運転

高山市の奥飛騨温泉郷に、北アルプス焼岳の地熱を活用した発電所が完成し、30日、現地で式典が行われました。
「奥飛騨温泉郷 中尾地熱発電所」は、中部電力グループのシーエナジーなどが出資する中尾地熱発電が、焼岳のふもとの標高約1200メートルに建設しました。地下から噴出する高温高圧の水蒸気でタービンを回転させるフラッシュ方式で発電します。
出力は最大およそ2000キロワットで、一般家庭およそ4000世帯分を賄えるといい、全量を中部電力パワーグリッドに売電します。また、水蒸気と同時に噴出する熱水は地元の中尾温泉に全量を無償で供給することにしています。
30日は県と市、地元住民や工事関係者ら約100人が出席して神事と竣工式を行い、テープカットで完成を祝いました。
12月1日から営業運転が開始されます。中尾地熱発電の柴垣徹社長は「10年越しでやっと完成した。蒸気を発電に、副産物の熱水を温泉に活用して続けていきたい」と話しました。