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キムタク信長が手にした岐阜和傘 仕上げは23歳と30歳の女性職人 

岐阜市を代表する伝統工芸品「岐阜和傘」。先日の「ぎふ信長まつり」で手にした俳優木...
贈られた岐阜和傘を手にする木村拓哉さん=6日、岐阜市内

 岐阜市を代表する伝統工芸品「岐阜和傘」。先日の「ぎふ信長まつり」で手にした俳優木村拓哉さんらが絶賛した和傘は若手女性職人らによるもので、話題になりました。


 岐阜市にある和傘問屋「マルト藤沢商店」です。まつりに合わせて行われたトークイベントで、柴橋正直市長が木村さんと伊藤英明さんらに贈った岐阜和傘を制作しました。


 ステージで客席に見えるように和傘を開いた木村さんは「これ、割と内側から見る景色がものすごく美しくて。この織田木瓜紋がものすごく明るい」と感心しきった様子でした。

 
 手掛けたのは2人の若手和傘職人。全体のデザインを担当した仕上げ師の野村実里さん(30)と、文字を担当した張り師の山根優さん(23)です。2人は映画のパンフレットや映像から「信長と濃姫の物語」のイメージを膨らませたといいます。


 野村さんは「どこかに濃姫・帰蝶さん、『レジェンド&バタフライ』感も入れられたらなと思って、(内側に)和風っぽい文様をデザインして入れさせてもらいました」と振り返ります。


 岐阜和傘は江戸時代から主に岐阜市近郊で作られ、最盛期の1950年ごろには約600軒が年間1200万本を生産していました。しかし現在手掛けるのはわずか5軒。職人の高齢化が進み、他の伝統工芸と同様に後継者不足という課題を抱えています。

 
 そのため、和傘作りを継承する若手育成にも注力しています。そのかいあってか「職人になりたい」という問い合わせは増えているといい、市内の観光地「川原町」には和傘のセレクトショップが誕生。桜や桔梗の花などをかたどった従来の殻を破ったカラフルな和傘が話題となるなど、野村さんや山根さんのような若手職人の感性でつくられた和傘が誕生しています。ことし3月に国の「伝統的工芸品」に指定されたのも追い風としたい考えです。

 トークショーの映像を見た野村さんは「あんな大きくみなさん持っていただけるとは思っていなかった。本当にトークショーの端っこでも目立つようにと思って作っていたので」と感激を隠しません。山根さんも「和傘を見たことがない人とか、知らない人もたくさんみえると思うので、知っていただくきっかけになったかな」と語り、「和傘の魅力がたくさんの人に知っていただけたらいいなと思います」と期待しました。

 若手職人の新しい発想が岐阜和傘をさらに魅力的なものとし、未来へとつなぎます。

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