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岐阜高 センバツ「21世紀枠」高まる期待 創部150年、文武両道 (ラジオ・吉村功のスポーツオブドリーム)

スポーツキャスター吉村功さんが、注目の岐阜スポーツの話題を掘り下げるぎふチャンの...
校訓「百折不撓」が掲げられる岐阜高野球部のグラウンド=岐阜市大縄場

 スポーツキャスター吉村功さんが、注目の岐阜スポーツの話題を掘り下げるぎふチャンのラジオ番組「吉村功のスポーツオブドリーム」。10月3日の放送回では、秋季岐阜県高校野球大会で26年ぶりにベスト4入りし、2023年春の選抜高校野球に「21世紀枠」での出場が期待される岐阜高校野球部を吉村さんが直撃。快進撃を振り返り、今後の手応えや課題を聞きました。

 
 岐阜高校野球部は2023年に創部150年を迎える国内きっての伝統校。同時に県内トップの進学校でもあり、選手たちは勉学に励みつつ野球でも頂点を目指そうと、日々厳しい練習を重ねています。

 22年の秋季県大会では、勝てば東海大会出場という準決勝まで駒を進める快進撃を見せました。優勝した中京に敗れた(1-2)ものの、1点差に食らいつきました。3位決定戦でも市岐阜商に2―3と惜敗し、東海大会切符は逃したものの、強豪校相手に連日の善戦を見せました。


 この結果を受け関係者の間に「『高校野球の模範的な姿を実践している学校』が選ばれる21世紀枠に入るのでは」ーとの期待が広がっています。吉村キャスターも「大健闘の秋。21世紀枠はかなり有望なんじゃないか」との期待を胸に、岐阜高校を訪れました。

 まず直撃したのは、母校で指揮を執って9年目となる北川英治監督。善戦を称えた吉村キャスターに対して開口一番、無念の思いを口にしました。

 「選手たちは『(東海大会に)行くぞ!』という気持ちで練習をしていた。何とかと思っていましたが、甘くなかったです」

 あらためて、吉村キャスターが「東海大会は逃しましたが、選手たちには『やった』という気持ちが強かったのでは」と聞くと、北川監督は首を横に振り、「(負けた直後は最後の)夏の大会に負けたような喪失感があった」と、本気で戦った選手の思いを代弁しました。


 東海出場がかなえば、北川監督が高校1年だった年以来35年ぶりだっただけに、悔しさも人一倍だったようです。一方で手応えもつかんだようです。

 吉村さんは2度の延長戦を勝ち抜き、優勝校に最少得点差で食らいついた粘りを高く評価。北川監督はうなずきながら、「今まではランナーがたまると守備が破綻するパターンが多かった。今年は投げられるピッチャーが2枚いて、負けない試合ができた」と振り返りました。


 2枚看板とは、エースの鷲見旺宥(すみ・おうすけ)選手と主将篠田健太朗選手です。この2人、夏の大会では、試合によって投手と捕手をスイッチするバッテリーとして話題となりました。秋季大会ではさらに1年生捕手の成長もあり、継投体制が厚みを増して、きん差のゲームを戦い抜きました。


 その鷲見選手。県大会を「東海大会は(目標として)大切にしてきたので悔しいです」と語りながらも、「県立高校の限られた(練習)時間の中で、強豪校と対等に試合ができたことは財産になる」と、自信も口に。本調子ではない中で投げた準決勝、3位決定戦については「ランナーを出してもホームに返さなければいい。抑えられる可能性の高いバッターを選択して投げた」。冷静沈着なエースに、吉村さんも「そういうことだったのか」と感心しきりでした。


 一方、篠田選手は「(準決勝、3位決定戦は)結果として惜しい点差でしたが、その1点には大きな差があった」と、強豪の壁の高さをあらためて実感したようです。「打撃に力がない。バッティング技術はもちろんですが、体力、体格に差を感じました」と課題を冷静に整理しました。


 北川監督は「課題も見つかり、前向きな終わり方だった」と大会を総括しつつ、「皆さんは岐高としては一生懸命頑張ったと評価していただけますが、本当に強いチームという物差しで見れば、評価のハードルが上がる。それに見合う打力を付けたい」と力を込めました。本気で古豪復活、強豪校の一角に食い込む決意です。


  さぁ、周囲から期待が高まる「21世紀枠」。北川監督は「(優勝校に対し)押され気味の中で、大差を付けられずに最後まで戦えた。もしその部分が評価していただけるのであればうれしいです」と控えめに期待しますが、鷲見選手は「行きたいという気持ちは強い。伝統ある岐高の新たな1ページを自分たちでつくりたいという思いはある」と語ります。篠田選手は「今のままでは(選ばれても)勝てない。打撃強化、体力強化をこの冬の目標にします」と意気込みました。


 岐高が甲子園に出場すれば、1978年のセンバツ以来45年ぶり。21世紀枠は2023年1月27日に行われる選考委員会で決定します。

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