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【参院選企画~国政に望む~】介護現場の思い 女性人材定着図る岐阜県の業者

参院選のシリーズ「国政に望む」。最終回は介護の現場の思いです。
職場への定着率が低いとされる介護の現場。一方で社会的ニーズ、期待は高く人手不足は慢性的な問題です。女性が働きやすい環境を整え、定着を図っている羽島市の会社の取り組みを取材しました。
岐阜市の介護施設「ママーズハウス岐阜」。
七夕飾りづくりを楽しむお年寄りの笑い声に交じって、併設された保育園に通うスタッフの子どもたちの元気な声が聞こえます。
この保育園は施設を経営する羽島企画が運営しています。
介護労働安定センターの2020年の調査によりますと、介護職の離職率は約15%で、国内の全産業平均より1ポイントほど高い状況。
人材を安定的に確保するためには職場環境整備とともに給与アップが欠かせません。
担当者は介護報酬のさらなる引き上げを訴えます。
※羽島企画総務部長 伊東亜樹さん
「職員の処遇改善はされつつあるのですが、まだまだ全産業平均と比べて低い状況にありますので、そこの水準までは求めていきたいなと思っております」
職員の業務負担を減らすため施設利用者の体調管理記録をタッチパネルで行える独自のアプリも開発しました。
※羽島企画総務部長 伊東亜樹さん
「書くことがですね、非常に大変だったものが、タッチパネル一つでいろんな情報を入力できますし、あとうちには外国人スタッフもいますので、外国人の方でも分かりやすいような画面構成であったり、(そういった部分を取り入れていますので)これからもっともっと効果は期待できると思います」
ITの活用は、国が介護分野で受け入れを進める外国人労働者の力をより生かすことになると考えています。
※羽島企画総務部長 伊東亜樹さん
「(外国人労働者のさらなる受け入れに向けて)もっともっと企業が受け入れやすいような、金銭面もそうなんですけれども、なかなか言語の違う外国人を受け入れるっていうのはハードルが高いものですから、そういった導入の部分での支援っていうのは必要だと思っています」