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信長の楽市の〝守り神〟2代目 エノキの大枝が折れて落下 岐阜市が伐採へ

6月30日未明、岐阜市の史跡に指定されている樹齢およそ170年の「御薗(みその)の榎(えのき)」の幹が裂け、二手に分かれていた大枝の一方が折れて、道路に落下しているのが見つかりました。
市は腐食による空洞化が原因とし、地上から1メートルを残して伐採することを決めました。
「御薗の榎」は岐阜市若宮町の橿森神社前に立つ岐阜市の指定史跡です。高さおよそ10~15メートルで、樹齢は推定170年。戦国時代に織田信長が保護した「楽(らく)市場(いちば)」の守り神だったエノキの2代目だといい、楽市の痕跡を今に伝えてきました。

市によりますと30日未明、幹からY字型に分かれたエノキの大枝の一方が、地表2.5メートルの地点から折れて道路に落下しました。幹が割けていたといいます。
この落下でけがをした人はいませんでした。
去年の秋にせん定作業をした際には異常はなかったものの、腐食による空洞化が進んでいるとして、市は数日前から専門家と対応を協議していたということです。
市は落下した大枝を撤去し、幹から残った大枝の応急処置を行いましたが、文化財審議会委員との協議の結果さらに倒木するおそれがあるとして、地表1メートルまでの幹を残して伐採することを決めました。