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岐阜から岐阜へ…引き継がれた日本記録 陸上男子1500 池田町出身の河村選手

陸上競技の1500メートル。トラックの格闘技ともいわれるこの競技は、スピードと持...

 陸上競技の1500メートル。トラックの格闘技ともいわれるこの競技は、スピードと持久力、フィジカルすべてが競われます。

 今年の東京オリンピックで女子の歴史が動きました。田中希実選手が準決勝で、日本人として初めて4分を切る3分59秒19を記録して決勝へ。翌日の決勝でも3分59秒95をマークし、8位入賞の歴史的快挙を達成しました。

 一方、男子の1500メートルは、1964年東京オリンピックの山口東一選手以来、出場さえできていません。そんななか、ことし2021年、悲願の大舞台に向けて岐阜県出身の選手が一歩前進しました。

 ホクレン・ディスタンスチャレンジ2021の第5戦千歳大会(7月17日)で、揖斐郡池田町出身の河村一輝選手(24)が3分35秒42の日本新記録を樹立したのです。

 河村選手は大垣日大高から明治大学に進み、現在はト-エネックに所属しています。ことし6月に日本選手権を初制覇すると、翌月には日本新記録を塗り替えました。いま一番勢いのある選手の一人です。

 男子1500メートルの日本記録は長らく、高山市出身で中京商高から拓殖大に進んだ小林史和さんが、2004年に記録した3分37秒42でした。

 それから17年経過した今年5月、荒井七海選手(Honda)が3分37秒05をマークして新記録を更新しましたが、河村選手はさらに新井選手の記録を1秒63も上回る3分35秒42をたたき出し、35秒台に突入しました。

 ぎふチャンラジオ「吉村功のスポーツオブドリーム」(毎週月曜日午後6時30分~)の吉村キャスターは、河村選手を直撃インタビュー。河村選手は「日本記録を意識し始めたころ、大会で指導者になった小林さんにお会いした時に『抜きますよ』と言っていました。そして(3分)35秒42。小林さんが(3分)37秒42でしたので、ちょうどマイナス2秒。いろいろと思うところがありました」と話しました。

 吉村キャスターは「長らくこの記録を持っていた小林史和さんは高山市出身。わずか2秒とはいえ、17年の時を経て、1500メートルの日本記録は、岐阜から岐阜へ引き継がれました」と紹介しました。

 吉村キャスター「35秒台はどうでした?」

 河村選手「日本記録が3分37秒42で、今年36秒台にのれたらいいなと思っていました。そこを飛び越えて一気に35秒台にいけたのは驚いていますし、(世界が)手に届くところにきたなと。夢ではなく、現実的なものになったのもよかった」

 吉村キャスター「1500メートルは息抜く場所がありませんね」

 河村選手「そこが難しい。どこかで休むタイミングを見つけてしまっていたので、これまで結果が出ていなかった。集中を切らさずに、レースを点ではなく線でつなげるようになったのが、今年の結果につながっている」

 今年の岐阜新聞スポーツ賞の受賞が決まるなど、河村選手にとって飛躍を実感した2021年。今後の目標は、来年アメリカ・オレゴン州で行われる世界選手権と3年後のパリオリンピックへの出場です。「一年一年、必死に積み重ねて前に進んでいきたい。毎日を頑張って生きていきたい」と意気込みました。

 東京オリンピックの1500メートルを制したノルウェーの選手の記録は3分28秒32。まだまだ大差をつけられていますが、河村選手はまず3分35秒突破を目標にタイムを追い続けます。

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