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東京五輪「フクヒロ」支える 岐阜をバドミントンの聖地に 県協会の杉山会長 

12月5日中京競馬「第22回チャンピオンズカップ」GⅠ。長く競馬中継でならした、...

 12月5日中京競馬「第22回チャンピオンズカップ」GⅠ。長く競馬中継でならした、ぎふチャンラジオ「吉村功のスポーツオブドリーム」(毎週月曜日午後6時30分~)の吉村キャスターは、これまで中京3戦3勝の「オーヴェルニュ」に注目していました。

 吉村「注目は9番。黄色緑1本輪、黒。緑縦縞の勝負服、オーヴェルニュ」。

 鞍上は福永祐一騎手。この日5番人気だったオーヴェルニュは、得意のコースだったものの行き脚もなく、直線も伸びず6着に終わりました。

 それでも吉村キャスターは興奮していました。

 「オーヴェルニュの馬主、杉山忠国さんは競馬業界知る人ぞ知る馬主さんです。一方で、あす(6日)は岐阜新聞スポーツ賞受賞者のインタビューの放送日で杉山さんはその受賞者。前日の出走というのも、本当に偶然でした」

 杉山さんは、鋼材販売などを手掛ける「丸杉」の社長であり、県バドミントン協会の会長も務めています。今回、バドミントン協会会長として県の競技力向上に尽力し、その功績で、岐阜新聞スポーツ賞功労賞を受賞しました。

 野球少年だった杉山さんは、長良高校から早稲田大学へ進学。投手として数試合に登板しました。また、早慶戦ではヒットを放っています。自身の球歴を語るとき、杉山さんは「早慶戦1打数1安打の10割バッター!」と笑いを交えながら話します。

 2020年、福島由紀選手と廣田彩花選手「フクヒロペア」が、当時所属していたチーム「アメリカンベイプ」の経営危機で活動の拠点を失いかけた時、自らの会社にフクヒロのみならず、コーチ、スタッフ16人全員を社員として受け入れました。

 吉村「16人全員を雇い入れたのですか!大変だったのでは?」

 杉山さん「岐阜にオリンピックでメダルがとれる選手たちがいて、それを救っていきたい。丸杉から東京オリンピックへ、メダリストが出るんだよ。夢を持とう―と社員を説得し、引き受けることにしました」

 2人は世界ランキング1位で金メダルの本命。ただ、開幕のおよそ1か月前に試練が襲いかかります。廣田選手が練習中に右ひざに大けがを負ってしまったのです。

 「本当は手術をしなくてはいけない状況でしたが、オリンピックのコートに立ちたい思いは誰よりあったので、(オリンピック前に)手術はしない選択をした」と後に打ち明けた廣田選手。

 2人は五輪の舞台に立ち、決勝トーナメントに進出。準々決勝で中国のペアに敗れ、5位入賞に終わりましたが、フクヒロペアは大きな感動を与えてくれました。この2人を全面的に支えたのが杉山さんでした。

 吉村キャスターのインタビューに「岐阜をバドミントンの聖地にしたい」と語った杉山さん。「女性コーチは、アテネ五輪の吉冨桂子さんと北京、ロンドン五輪の末綱聡子さん。2人はともにオリンピアン。それにフクヒロも入れれば4人のオリンピアンが指導できる体制です。ジュニアの育成やスポーツとして社会人のバドミントンの指導もできる。さらに高校とタイアップして県外からも有名選手が来てくれれば」。

 夢を夢で終わらせない―。杉山さんの視線は常に先を見ています。

「岐阜新聞スポーツ賞」贈呈式の模様は、ぎふチャンテレビで12月26日夜10時から放送されます。

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