ニュース

  • ニュース一覧
  • ナックルでこじ開けたプロの扉 心臓手術を契機にマスタ- 広島育成4位、中部学院大の坂田怜投手

ナックルでこじ開けたプロの扉 心臓手術を契機にマスタ- 広島育成4位、中部学院大の坂田怜投手

〝魔球〟ナックルでこじ開けたプロ野球の扉- 終わりが近づいていた今年のドラフト会...

 〝魔球〟ナックルでこじ開けたプロ野球の扉- 終わりが近づいていた今年のドラフト会議。広島の育成4位で中部学院大学・坂田怜投手の名前が呼ばれました。指名の状況を報じてきたぎふチャンラジオ「吉村功のスポーツオブドリーム」では、放送終了1分前に滑り込んだ朗報。吉村功キャスターも興奮を隠せない様子で、心臓手術を乗り越えたナックルボーラーの指名を伝えました。

 坂田投手は、埼玉県の正智深谷高校から中部学院大に進学。恵まれた体格を生かした本格派に成長、1年生から公式戦に出場するなど将来を期待されていました。しかし3年生の春、思わぬ病魔に襲われます。

 2020年3月、動悸(どうき)がして、練習をしていてもすぐに息が上がるようになり、異変を感じて病院で検査を受けました。

 判明した病名は「バルサルバ洞動脈瘤(りゅう)破裂」。心臓に栄養を送る冠動脈の起始部である大動脈の根元の膨らみの空間に瘤ができ、何らかの原因で破裂する病気でした。

 心臓を手術し、復帰はしたものの、なかなか球威が戻らず、3年生の冬に原克隆前監督から「ナックルを投げてみたらどうか」と提案を受け、転向を決意しました。

 米メジャーリーグのウェ-クフィールド投手の動画を見て、練習を重ねる日々が続きました。

 坂田投手は、この秋のリーグ戦の東海学院大戦で1度、ナックルボールを投げました。「バッターも驚いていたので、やはりナックルは面白い」と手応えを感じ、プロへの夢も膨らんだといいます。

 吉村キャスターのインタビューに坂田投手は「(手術している時も)野球への情熱は変わらなかった。やめようとは思わなかった」と力強く答え、「期待に応えられる選手。ナックルボールで活躍する選手になりたいです」と抱負を話してくれました。

 「ナックルボールを風に」。故山際淳司さんのスポーツノンフィクション集のタイトルです。風に揺られ、どう変化するか分からないのがナックルボール。その魔球を駆使する坂田投手が、カープのマウンドに立ち、五月の風に昇る若鯉のごとく活躍する日を期待しましょう。

関連記事