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JR東海・大垣車両区にカメラが潜入! 正確さと快適さを支える「縁の下の力持ち」

東海道線や飯田線を走る電車の清掃や整備を手掛けるJR東海の車両基地「大垣車両区」...

 東海道線や飯田線を走る電車の清掃や整備を手掛けるJR東海の車両基地「大垣車両区」が発足してことしで20年です。

 途切れることのない電車の運行を支える「縁の下の力持ち」に潜入取材しました。

 <主力基地の起源は明治時代>

 「大垣車両区」は20年前の2001年に発足。

 大垣車両区長の川上猛司さんは「大垣車両区は、東海道線と武豊線、飯田線を走っている車両のメンテナンスをしている車両基地になります」と話します。

 大垣車両区の起源は古く、明治時代にさかのぼります。

※大垣車両区長 川上猛司さん
 「東海道線が開通したときに、大垣から先の垂井と関ヶ原が急こう配で、運行するために、列車の最後尾に補助の機関車を付ける必要がありました。その機関車を付けたり、メンテナンスをするために、今の大垣駅の北側に設置されたのが起源となります」

 歴史ある「大垣車両区」に所属する車両は実に378両。

 毎日約100両の電車が、24時間休むことなく出入りしてメンテナンスを受けています。

 そんなJR東海の主力基地では、実にさまざまな作業が行われています。

 「現在行っている作業は、屋根の上の機器のひとつ『パンタグラフ』という機器の検査を行っています」と説明するのは大垣車両区車両技術主任の古平康起さん。

 「パンタグラフ」とは、電車に電気を取り入れる装置で、ここから取り入れられた電気でモーターなどを動かします。

 これがきちんと動かなければ、電車は動きません。

※大垣車両区車両技術主任 古平康起さん
 「屋根上ということで、夏は非常に暑いですし、高所作業ということで、落ちてしまう危険もあります」

 また台車の検査も慎重に進められます。

※大垣車両区車両技術主任 古平康起さん
 「台車は、電車が走行する、ブレーキを掛ける、止まるために、電気的に制御している、そういった機器がたくさん点在しております」

 2色のチョークで書かれた印は、検査した機器のふたが確実に閉じられていることを表すものです。

※大垣車両区車両技術主任 古平康起さん
 「2人でチェックする。ダブルチェックということになっております」

 点検作業がひとつひとつ入念に、そして丁寧に進められることを教えてくれました。

 車内にある機器はもちろん、ドアの開閉もチェックします。

 この際、「海側ドア開閉します、ご注意ください!」とアナウンスされます。

 これは前後どちらにも進むことができる電車では、進行方向によって、左右が逆になってしまいます。

 このややこしさを解消するために、太平洋に向いている方向を「海側」、その逆を「山側」と呼ぶ東海道線特有の言い方だということです。

 大垣車両区では日常的な点検のほかに、大掛かりな整備作業も行われています。

 「輪軸(りんじく)取り換え」という自動車で例えるならば、すり減ったタイヤの交換作業があります。

 東海交通機械名古屋事業所大垣営業所主任の安田智彦さんは「グレーに塗装されている部分が、きょう新しく取り付けた輪軸です。車体を持ち上げないと外せないので、車体を上げて。もう丸1日の作業」と話します。

 車体の重さは約40トン。巨大なジャッキに支えられ、ゆっくりと宙に浮きます。

 この作業は2、3年に一度行われます。

<人の手で念入りに車両を手洗い>

 車両の清掃も大垣車両区の重要な作業のひとつです。

 セントラルメンテナンス大垣事業所総括係長の山田将樹さんは「皆さんお客さまにはやはり気持ちよく、きれいな車を大切な思い出のために、旅行とかですね、使っていただきたいと思います」。

 運行を終えた電車は、巨大な洗車機を通った後、さらに人の手で念入りに洗われ、車内も隅々まで拭き取られます。

 「夏の時期は、特に炎天下の中で作業します。鉄道車両の中で機械ロボというのは、ほぼほぼ使っていません。皆さんが昔ながらの手作業で、車両の清掃を行っています」とはセントラルメンテナンス大垣事業所指導係の村田隆雅さん。

 コロナ禍の今、特に清潔さを保つことに心を砕くといいます。

 大垣車両区長の川上さんは「やはり多くのお客さまがご利用されるので、われわれとしては安全を最優先に、日々の列車運行に支障のないようにメンテナンスを心掛けている」。

 正確で快適に運行される日本の鉄道。大垣車両区には、そんな「当たり前」を支えるために連携して奮闘する、多くの人の姿がありました。

 取材の最後に質問してみました。

<好きな車両は何ですか?>

※大垣車両区長 川上猛司さん
 「なかなか難しいですけども、当社主力の標準車両『313系』。東海道線を主に走っていますが、この車両が一番好きだなと思っています」

 セントラルメンテナンス大垣事業所指導係の村田隆雅さんは「大垣事業所全員が、『313系』を愛しております!」

 皆さんが大好きと話す『313系』の魅力とは?

※大垣車両区長 川上猛司さん
 「愛着がある表情で、まぁカッコいいというよりは、かわいらしさがあるんじゃないかと」

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