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美濃焼の器ごとテークアウト 岐阜県土岐市で飲食店と陶磁器メーカーを支援

美濃焼生産量日本一の岐阜県土岐市で、コロナ禍で苦境にある飲食店と陶磁器メーカーを...

 美濃焼生産量日本一の岐阜県土岐市で、コロナ禍で苦境にある飲食店と陶磁器メーカーをともに支援する取り組みが話題となっています。

 土岐市で2020年12月に始まったテークアウト事業「丼ぶり屋さん」。

 事業に参加する飲食店で対象商品をテークアウトすると、美濃焼の器ごともらえるユニークな取り組みです。

 コロナ禍で厳しい状況にある飲食店と美濃焼業界を盛り上げようというもので、音頭を取った土岐商工会議所がどんぶりやテークアウト用のケースの費用を半分負担します。

※土岐商工会議所商工連携事業委員会 安藤浩市 委員長
 「コロナ禍で飲食店もたいへん厳しい状況にあります。そして陶磁器業界・美濃焼業界もたいへん厳しい状況にあります。その中で一緒になって支援することができないかということで、どんぶりを活用したテークアウト事業を始めました」

 こちらのうなぎ屋「うなぎ横綱」では、自慢のうな丼が器込みで1800円から購入できるということで、注文数は右肩上がりだといいます。

※購入した客
 「自宅でもこの素敵などんぶりが使えるので、良い取り組みだと思って、普段はお店で食べるんですが、あえてお土産にしました」

 この店も新型コロナの影響で、市外、特に名古屋圏内からの客が大幅に減りましたが、テークアウトの需要は、「丼ぶり屋さん」が始まってから特に大きく増えたといいます。

※うなぎ横綱 林秀行 社長
 「家で召し上がるときに、時間が経ってもどんぶりは電子レンジが使えるのも特典です。こういった取り組みが全国に、土岐から発信できれば僕らもありがたいと思う」

 こちらは1941年創業の陶磁器メーカー「東濃陶器」です。

 月におよそ70万個の食器を生産する老舗窯元ですが、新型コロナの影響で飲食店からの注文も減ったうえ、海外からの需要も大幅に減り、厳しい状況が続いています。

※東濃陶器 三浦聡 社長
 「ちょうど1年前の3~5月に売り上げの半分くらいになりまして、飲食店向けの受注がだいぶ減り、戻ってこない状況です」

 そんな時に参加できた飲食店と直接タッグを組んだ取り組み。
 
 3代目を務める三浦聡社長は新たな希望を見出しています。

※東濃陶器 三浦聡 社長
 「実際に物流の面で、なかなか直接飲食店とつながることは難しかったですが、飲食店の生の声を聞いて、これから直接お話を聞ける機会をつくって、これを機に新しい販路につなげていけたら」

 メーカーは新たな出荷先を増やし、飲食店は売り上げアップ、それに消費者はお得に器がもらえる今回の取り組み。

 今年度は市内の飲食店12社と陶磁器メーカー8社が参加していますが、次年度からは市の補助も受けながらより多くの飲食店が参加できるようにどんぶりだけではなくお皿でのテークアウトを始める予定だということです。

※土岐商工会議所商工連携事業委員会 安藤浩市 委員長
 「この産地は美濃焼業界、日本一の生産量を誇るまちであります。ただやはり一緒になって何かを築き上げることはなかったので、これまでそういった活動がなかった分、今回のテークアウト事業を通して美濃焼をもっともっと全国各地に広めると同時に、世界にも通じる焼き物なので、世界各国にも発信できる形にしていきたい」

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