２回裏岐阜各務野の先頭バッター、４番の板橋が岐阜工業の先発エース永田の初球、１２７キロのストレートをとらえ、レフトスタンド飛び込むホームラン。

　板橋の今大会チーム初ホームランで先制します。

　一方、その裏の岐阜工業はノーアウト２塁１塁のチャンスを作り、岐阜各務野先発の田中を攻め立てます。

　しかし、４番山下はキャッチャーへのファールフライ。

　さらに後続も倒れ、岐阜工業は反撃のチャンスを生かせません。

　岐阜各務野の田中を打ち崩せない岐阜工業は７回、連続ヒットでノーアウト２塁１塁のチャンス。

　ここで２番岩佐は三振。続く代打の藤後はサードゴロ、ゲッツー。岐阜工業、ここでも得点することができません。

　岐阜各務野は８回裏にも追加点をあげ、結局２‐０で岐阜工業を下し、ベスト４初進出を決めました。

　エース対決となった一戦。

　市岐阜商の先発はこの大会、３試合でまだ無失点の髙橋。

　２回表２アウト３塁１塁のピンチを迎えますが、岐阜城北９番矢﨑をセカンドゴロに打ち取ります。

　一方、岐阜城北の先発エース谷口もここまで３試合無失点。

　こちらもランナーは出すものの、打たせて取るピッチングで市岐阜商打線をかわします。

　しかし３回。市岐阜商は１アウト２塁として２番田中が右中間を破るタイムリー２ベース。市岐阜商が先制します。

　さらに続く３番の田近もタイムリーヒット。市岐阜商が２点をリードします。

　市岐阜商の髙橋を打ち崩せない岐阜城北は６回、１アウト３塁と絶好のチャンス。

　しかし、ここから市岐阜商業の髙橋がギアを入れ直します。

　３番丹羽を１４４キロのストレートで三振。さらに後続もショートゴロに打ち取り、岐阜城北に得点を許しません。

　２‐０で迎えた７回、市岐阜商は１アウト３塁。

　打撃好調の田近がタイムリー。市岐阜商が欲しかった追加点をあげ、８回にも１点を追加。

　そして迎えた最終回、岐阜城北は２アウト２塁。

　バッターはこの試合ヒットが無い山田遥斗。

　山田の当たりはショートへ。この打球をショートがはじくも、ランナーが３塁をオーバーランしてしまいタッチアウト。

　市岐阜商は髙橋が圧巻の完封で４‐０。準決勝に進出しました。

　優勝候補の一角、今年の春、選抜出場の県岐阜商。

　そして、プロ注目坂口擁する岐阜第一を破ってベスト８進出の海津明誠。

　県岐阜商、この夏初先発の野崎が立ち上がり捕まります。

　２連続ヒットでノーアウト２塁１塁のピンチ。

　しかし、海津明誠３番大橋を空振り三振。続く４番金森をサードゴロ、ダブルプレーで仕留め、３アウト。野崎、先制を許しません。

　エース野崎を援護したい県岐阜商。３回裏の攻撃。

　ヒットとフォアボール２つでノーアウト満塁。

　バッターは４番主将の髙木。しかし、セカンドゴロでダブルプレーとなりますが、この間に３塁ランナーが還って県岐阜商が１点を先制します。

　さらに県岐阜商は続く４回、内野安打などで２点を追加。５回裏にも１点を追加しました。

　初回以降、ヒットを１本しか許していない野崎は７回にピンチを迎えます。

　１アウト１塁で海津明誠のバッター５番清水の打球がレフト線へ。

　この当たりでランナーは一気に３塁へ。バッターも２塁に進んで１アウト３塁２塁。

　何とか点を奪いたい海津明誠。

　ここで、県岐阜商の野崎がギアを上げます。マックス１４４キロのストレートを軸に続く６番、７番バッターを打ち取り、点を与えません。

　この夏初登板の野崎、エースの意地を見せます。

　９回表、海津明誠、最後の攻撃。

　２アウトランナー無しの場面でバッターは前打席ヒットの５番清水。右中間を破るスリーベースヒット。

　優勝候補の岐阜第一を破ってベスト８進出の意地を見せます。

　続くバッターは６番渡邉和博。初球をたたいてライト前。

　海津明誠、土壇場で１点を奪います。

　しかし、県岐阜商のエース野崎が後続を断ち、４‐１。

　県岐阜商、６年ぶりのベスト４進出を決めました。

　９年連続ベスト４を狙う、名将阪口監督率いる大垣日大。

　対するのは創部１２年目で初のベスト８進出、「歴代最強」を自負する加茂農林。

　大垣日大、１回表の攻撃。２アウトからフォアボール２つで２塁１塁のチャンス。

　バッターは５番西脇。２球目を捉え、センター前。大垣日大１点を先制します。

　その裏、加茂農林が反撃を見せます。

　先頭の１番キャプテン永瀬。右中間に落として、ツーベースヒット。

　その後フォアボールとフィルダースチョイスで満塁。

　バッターは４番國江。ライトへ犠牲フライ。加茂農林すぐさま１‐１、同点にします。

　ここで、大垣日大阪口監督が動きます。先発中村から五島に早々とピッチャー交代。

　五島は期待に応え、後続を断ち最少失点で切り抜けます。

　追いつかれた大垣日大。自慢の打線が爆発します。

　２回表２アウト２塁１塁で、２番渡邊。センター前に勝ち越しタイムリー。２‐１。

　その後、押し出しなどで２点を追加して、なおも満塁。

　ここでバッターは６番森。打球は右中間を深々と破り、走者一掃のタイムリースリーベースヒット。

　この回一挙６点を奪い、７‐１と大きくリード。

　さらに続く３回。大垣日大は２アウトながら満塁。

　バッターは４番清田。センター前に運んで２点追加。９‐１、８点のリード。

　その裏、加茂農林の攻撃。

　２アウトランナー無しで、３番澤。２球目をたたくとセンターへ。

　澤、この当たりでセカンドを奪います。これが、変わった五島から初めてのヒット。

　続く４番國江。１、２塁間を破って、３塁１塁。

　初回以来の得点のチャンスを作ります。

　しかし、続く５番丹羽は五島の変化球にバットを振らされ空振り三振。点を奪うことが出来ません。

　試合はその後１点を追加した大垣日大が１０‐１、７回コールドで、９年連続１３回目のベスト４進出。

　加茂農林は初のベスト８で夏が終わりました。