３年前の１００回大会では準優勝、２年前の夏はベスト４と甲子園まであと一歩の成績を残している大垣商業高校。今年のチームは…

３人の左腕　守りからリズム、チャンス活かす　

※有賀竜也監督
　「例年ですと、ちょっと攻撃の面を重視で行ってきたんですけど、やはりピッチャーを中心とした守りの方がまずは大事になってくると思っています。左ピッチャー３枚いますので、その左ピッチャーを中心に守りからリズムを作って、そして少ないチャンスをモノに出来るチームカラーだと思っています」

　球威のある直球が魅力的な梅森陵太、制球力に定評のある速水颯大、そして投手陣を引っ張るのが、去年の冬から大きくレベルアップしたエースの谷口優喜。

走り込みで球速大幅アップ　直球に磨きかかるエース、谷口

※谷口優喜投手
　「秋の時点では、ストレートの球速がなかったので、変化球に頼るしかなかったんですけど、まっすぐも早くなってきて、１０キロ以上は上がった」

　冬までのＭＡＸは１２４キロ。

　しかし、冬から春にかけて走り込みの強化、ウェイトトレーニングでも重量を増やし、３月には球速１３４キロを計測。

　このストレートを新たな武器に緩急自在なピッチングで相手打線を打ち取ります。

※谷口優喜投手
　「後ろに梅森だったり速水がいるので、そういうピッチャーに良い形で繋げられたらと思います。秋・春といいところまで行って負けているので、まずは勝ち切れるように、甲子園に連れて行きたいなと思います」

小柄ながらパワーヒッター　打線牽引、西脇

　大垣商業打線を牽引するのは、主軸を担う西脇大貴。

　スクワットでマックス２２０キロのバーベルを持ち上げます。

　身長は１６６センチと小柄ではありますが、その屈強な体から放たれるパワーは折り紙づき。

　チームに勢いをつける一打で大垣商業打線を引っ張ります。

伝統校主将の覚悟　甲子園出場誓う後藤

　そしてこの伝統校で自らキャプテンに名乗り出た後藤孝太郎。

　輪の中心でチームメイトを鼓舞する姿がありました。

※後藤孝大郎主将
　「伝統ある大垣商業高校の野球部ということで、自分でいいのかなっていう気持ちもあったんですけど、やっぱり、キャプテンやってる姿とか先輩でもすごくかっこよく見えたので、自分もそうやってチームを引っ張って行きたいなと思って立候補しました。甲子園にしばらく行けていないんですけど、自分たちの代で必ず出場できるように残された期間でしっかり自分たちを追い込んで、やっていきたいと思います」