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■昭和がらくた堂



毎週金曜日の昼下がり、2時30分になると岐阜市橋本町のとある場所に忽然(こつぜん)と音だけの仮想空間が出現する。昭和初めころに建てられた、しもた屋風の古道具屋「昭和がらくた堂」がその正体だ。

すりガラスのはまった格子の引き戸をガラッと開けると、売り物なのかインテリアなのかよく分からない物体が天井まで乱雑に積み上げられている。ほこりが服につかないように気をつけて進むと、傾きかけた日の光が斜めに差し込む土間の向こうに鉄瓶ののった火鉢が見える。

立ち上るかげろうのような湯気の向こう側にぼんやりとした人影が動く。
この店の主人・茶畑和也である。近づくといつもビックリしたような顔をして「やあ、いらっしゃい」と優しい笑顔を浮かべてくれる。やけに大きな音をたててゆっくり時を刻む大きな古時計を背にして、蓄音機にSPレコードを慎重に載せようとしているところだ。
 
「茶畑さん。早く聴かせてよ。ホントもたもたしてるんだから」丸いちっちゃな木のいすに腰掛けて、前のめりになって話しかけているのが常連客のオカダミノル。昭和の懐かしい珍品を持ち込んで、いつも置きっぱなしにして帰ってしまうのが悪い癖だ。どうやら今日はこの蓄音機かレコードを持ってきたようだ。

2人が昭和の懐かしい名曲を鑑賞していると必ずやって来る客がいる。
還暦男性の本地洋一と、年齢不詳の吉田早苗という昔小町だ。
そして、月に一度登場するのが昭和の生き証人と自他ともに認める杉山幹夫というダンディーな紳士だ。

こんな場所と登場人物を目に浮かべ、ラジオに耳を傾けてはいかがだろうか。

月〜金ラジオ2時6時「昭和がらくた堂」 毎週金曜日ひる2時30分から絶賛放送中。
また、月に一度の「昭和がらくた堂臨時営業」は、第1金曜日のひる3時から。
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