■ガイアの夜明け 「外国人観光客を呼べ」〜変わりゆくニッポンの名所〜

4月29日(火)よる10時〜10時54分
「外国人観光客を呼べ」〜変わりゆくニッポンの名所〜
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
増える外国人観光客。その需要をつかもうと各旅行会社が様々なオモシロツアーを企画している。その舞台裏を取材。一方、外国人目線で低迷する温泉街の再生にも密着した。

【内容】
■寿司職人…、本場の“オタク文化”… おもしろツアー作戦の裏側
日本への観光客が増え、そのニーズも多様化している。以前のようにありきたりの有名観光地を見学するだけではなく、実際に日本の文化に触れ、体験したいというニーズが外国人観光客の間で高まっているのだ。例えばあるツアー会社は「お寿司屋で実際にお寿司の握りを体験するツアー」や「相撲部屋で相撲を見学し、ちゃんこ鍋を食べるツアー」などを企画。一方、JTBは海外の観光客から人気の“日本のサブカルチャー”に目をつけ、「オタクツアー」を企画した。オタクの聖地と言われる、秋葉原などをまわるツアーだ。果たしてツアーは、成功したのか?
■外国人観光客の今どきのニーズとは!?
空港やホテルなどに置かれている、英文のフリーペーパー「METROPORIS」(メトロポリス)。日本にやって来る外国人にとって人気のガイドブックになっている。週5万部、関東地方の書店やホテルなど500か所以上に置かれている。
編集長であるアメリカ人のスティーブさんは、日本に来て10年、一体彼はこの日本旅行ブームをどうみているのか?そして今どきの外国人観光客のニーズとは?
■外国人視点で客を呼べ!
和歌山県・南部にある田辺市。世界遺産に登録された「熊野古道」や歴史のある温泉街がいくつもある観光地だが、交通の不便さとPR不足が重なり、バブル期をピークに年々、観光客は減少傾向にある。「観光客を呼び戻したい!」と、2年前、田辺市が設立したのが「田辺市熊野ツーリズムビューロー」。市内にある観光地を、外へとPRしていく組織だ。特にいま力を入れているのが外国人観光客の誘致。そのため、その国際観光推進員としてカナダ人のブラッド・トウルさん(33歳)を採用。事務局長の浦野さんは言う。「外国人を誘致するためには、外国人の目線が必要だ」ブラッドさんは英語教師の助手として田辺市で勤務。その後「この街の文化や風景が大好きだから、たくさんの外国人に来てもらえるように、サポートしたい」と国際観光推進員を受諾したのだ。ブラッドさんの主な仕事は、外国人に優しい街作り。毎日のように街中を歩き回り、看板をチェックする。日本語だらけの看板、外国人には意味が理解できないローマ字の看板などを修正していく。更にブラッドさんは、田辺市の魅力を外へアピールするため、海外の旅行関係者を招き、PRにつとめる。
そして、今、ブラッドさんが一番力を入れているのは、温泉旅館の従業員を集めて行なう、外国人応対のための研修だ。実際に旅館を回りながら、言葉の問題や文化の違いについて説明していく。「外国人は日本の“和”が好きなので、それぞれの旅館の雰囲気や特徴をなるべく壊さないようにしたい。館内に英語表記のものを貼る時も、さりげない気の遣い方が大切だ。」と説明。その研修に参加した、龍神温泉の老舗旅館「上御殿」のご主人と女将さん。ブラッドに学んだことを復習しながら、早速、取り組みを開始した。果たして、外国人のお客さんはやってくるのか?そしてその反応は?
■ガイアの夜明け 新卒採用…広がる格差〜ヤマ場を迎えた’09就職戦線〜

4月22日(火)よる10時〜10時54分
新卒採用…広がる格差〜ヤマ場を迎えた’09就職戦線〜
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
空前の売り手市場となっている2009年就職最前線。大手企業が旺盛な採用を続けている一方で、中小企業は新卒の獲得に苦戦している。変わりつつある就職戦線の今を追う。

【内容】
来春卒業予定の学生の採用戦線が今、早くもヤマ場を迎えている。その特徴は、バブル期をしのぐ「超売り手市場」。去年の大卒採用は、求人倍率がバブル期を超える2.14倍。つまり一人の学生に対して2.14社が採用したがっているという超売り手市場だったが、今年もこの傾向が続いている。しかし、そこには、バブル期とは違うシビアな一面があった。優秀な学生は既に水面下で何社もの内定を貰っていて選り取り見取りという一方で、頑張っているのになかなか内定が出ない学生も多いのだ。この裏には、大量採用に踏み切りつつも、したたかに優秀な学生を厳選しようとする企業側の戦略がある。また、企業の側にも格差が…。日本の企業の90%以上を占める中小企業が喘いでいる。「新卒が採れない…」と。学生、企業に広がる格差。激変する就職戦線の最前線に迫る。
■安定志向…いまどきの大学生たち
今の学生たちは、先行きの不透明感からかこれまで以上に安定志向が強く、人気は一部の大企業に集中している。そんな一流企業を目指す学生同士が情報交換したり、模擬面接などを実践しているのが、学生団体の「ジコピー」。就職活動に積極的な学生が3000人ほど在籍している。毎週月曜日に行われるセミナー。そこに参加している藤巻さんは四季報を読みこなし、待遇などの条件がいい会社をとりあえず受けまくっていた。しかし本当に行きたい会社はまだ見つかってないという。3月時点ですでに10社ほど面接が順調に進んでおり、まだ1社も落ちていなかった。「自分でも天狗になっていると思う」。売り手市場を追い風に意気揚々と最終面接に向かう藤巻さん。しかし最終では全ての会社に落とされてしまう。かかってこない電話を待つ日々…。ジコピーのメンバーの中にも内定の電話をもらう学生も出てきた。優秀な学生は内定をどんどんもらい、学生間の格差が広がっている。絶不調の藤巻さんにジコピーの先輩が面接の特訓をすることに。そこで言われた言葉は「お前は薄っぺらい」。もう一度、就職とは何かを考え直し、就職活動を始めた藤巻さんに内定は出るか。
ジコピーは、情報が少ない地方の学生にとっても心強い味方となっている。沖縄から就職活動のために上京してきた城間真子さんは沖縄の大学の人間福祉学科4年生。売り手市場といっても、地方にまでその波はきていない。そこで、「東京の方が選択肢が多い」と見知らぬ土地での就職を決意。明るい性格を売り物に、就活を乗り切ろうとしたが、企業も甘くはない。IT系の会社を受けたところ、「なんで福祉を勉強してきたのにITなの?」と聞かれ、うまく答えられず落ち込む始末。志望業種を不動産業界に絞り、チャレンジを続けることにした。ジコピーでは4月に「内定サプライズ」という内定者を祝う儀式がある。その舞台に二人はいるのだろうか。
■採用難!中小企業に活路は?
3月14日。東京国際フォーラムで、リクルートが主催する合同会社説明会が開かれた。参加した企業は二日間で、のべ240社。昨年よりも多い。会場に詰め掛けた大勢の学生たち…。しかし、人気なのは大企業のブースだけ。知名度の低い中小企業のブースを訪れる学生は稀だ。どうしたら学生を呼び込めるのか。必死の努力を続ける採用担当者。
東京都足立区綾瀬にある大野ゴム工業は、戦後、自動車部品店からスタートした中小企業。車に使われるドライブシャフトカバーなどの自動車用ゴム製品を主力としている。売り上げはここ数年伸びており、世代交代もあって、新入社員が是非とも欲しい。特に欲しいのは東京勤務の営業マンだ。3月18日。会社説明会を行った。職場の空気を感じて欲しいとトイレの中まで見てもらおうと張り切っていたが、やってきた学生はたったの1人…。その一人の学生に向かって一生懸命説明するのは、人事担当役員の伊藤信一郎さん(47歳)。今年の就職戦線は昨年よりも厳しいという。4月4日には、第一回の筆記試験と面接が行われた。はたしてどれだけの学生が参加してくれるのか…、優秀な営業マン候補を獲得できるか。
■外国人留学生を狙え!…ローソンの戦略
4月1日。コンビニ大手のローソンの入社式。今年入社する新入社員は120名。しかし、そのうちの10人は、外国から日本にやってきた留学生だ。国籍は中国とベトナム。彼らは日本人と全く同じ仕事をする予定だ。ローソンでは、新浪社長の鶴の一声で、外国人留学生の新卒採用を今年から始めた。日本人の学生よりも目的意識が明確で、自分の意見もはっきり主張するというのが、外国人に目を付けた理由だ。3月24日。ローソンは今年も外国人留学生のみ対象の、合同会社説明会に出店した。採用担当の井上孝さん。去年の経験を踏まえ、より多くの外国人留学生を採用しようとしている。目標は去年の3倍の30人。しかし、外国人留学生に注目する企業も、ここ数年急速に増えている。なかなか人気の無い流通やサービス業界に、優秀な留学生を呼び込むことができるのか。人材獲得の闘いが始まっている。
■ガイアの夜明け “国民病”を退治せよ〜花粉症対策は森林再生にあり

4月15日(火)よる10時〜10時54分
“国民病”を退治せよ〜花粉症対策は森林再生にあり
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
日本人の5人に1人が花粉症。今や花粉症は「国民病」なのだ。花粉症をめぐる市場もマスクやお茶など過熱気味だ。花粉症急増の背景にはスギやヒノキなどの人工林の荒廃がある。花粉症の根本的な対策は、この荒れた人工林の「再生」しかないことがわかってきた。花粉症を最後の水際で防ごうと奮闘する人たち。そして、森林再生こそが花粉症の究極的な対策だと動き出している人たちを追う。

【内容】
日本気象協会によると、関東地方は4年連続の花粉の「当たり年」で、関西でも多いところでは例年の4倍近くの飛散量になるという。
日本人の5人に1人が花粉症。人口1億2000万人として、約2400万人が今年もこの花粉に悩まされる。今や花粉症は「国民病」なのだ。それだけ花粉症による経済負担は大きく、医療費は3000億円にも達する。当然、この花粉症をめぐる市場はマスクやお茶など、過熱気味だ。花粉症の根本的な対策はないのか?花粉症が急増した背景には、スギやヒノキなどの人工林の荒廃がある。花粉症の根本的な対策は、この荒れた人工林の「再生」しかないことがわかってきた。
花粉症を最後の水際で防ごうと奮闘する人たち。そして、森林再生こそが花粉症の究極的な対策だと動き出している人たちを追う。
■スギ花粉から疎開せよ
建設関係の仕事に従事するAさん(29歳)は、この時期になると沖縄に長期滞在する。Aさんは重度の花粉症患者だ。沖縄はスギ林が少なく、花粉症の心配をすることがない。東京から沖縄に到着すると、劇的に症状が和らぐという。花粉症に悩む人たちを対象とした「疎開ツアー」が盛んになっている。スギ林の少ない北海道中部や沖縄方面が人気だ。温泉付ホテルに滞在し、免疫学が専門の医師の診療も受ける。また、食事療法で体質改善のアドバイスも受ける。
■花粉症を最後の水際で防げ …知られざるマスク販売競争
直径30ミクロン。スギ花粉が鼻や口に入る前に水際で防ぐ…一般的な花粉症対策として誰もがまず手に取るのがマスクだ。この花粉対策マスクの市場は現在、100億円とも130億円とも言われる巨大マーケットに成長した。
興和新薬・東京営業部の深澤政博さん(38歳)は、「社内で最も三次元マスクを売る男」の異名がある。花粉症商戦真っ盛りの3月。営業マンにとって活躍する実は彼らメーカーの営業マンにとって、活躍の場は既になかった。ドラッグストア量販店や医薬品チェーンとの商談は9月に終わっていたのだ。そんな深澤に事業部長から新たな指名が下された。既に決まっていた今期の売り上げ目標を見直し、さらなる売り上げ増を要求してきたのだ。そこには二つの背景がある。
一つは、今年は花粉の飛ぶ時期が遅れ、昨年に比べ売り上げがかなり低かったこと。そしてもう一つは、興和の威信に関わる問題だった。かつて興和はマスク市場で業界トップのシェアを誇っていた。しかし、2003年、ユニ・チャームが、これまでの常識を覆す重い花粉症の人のための使い捨てマスク「超立体」を発売。これが大ヒット。業界トップに踊り出た。トップ奪回は興和の悲願でもあった。しかし、マスクに関して大手との商談がほとんど終わっていた営業マン深澤が向かったのは、なんと花粉の飛ばない北海道札幌に本社を構える、大手ドラッグストアチェーンの本部だった。深澤の狙いとは何か。
一方で、興和に猛追する企業が現れた。株式会社白元は、現在業界シェア3位。昨年の8月、社長の大号令でマスク部門を徹底強化、売り上げも急伸。メガネチェーンと契約し、メガネと鼻の隙間を解消するノーズクッションを採用し、メガネが曇らない商品を開発するなど、独自の創意と工夫で営業成績を伸ばしている。
花粉症を水際で防げ!花粉症マスク市場の前線に密着した。
■森林再生こそ花粉症対策 …スギ材を韓国に売れ!
「お山のスギの子」の歌に乗って、戦後、全国各地にスギが植林された。以来60年を経て、莫大なスギ材が伐採適齢期に育ち、今、日本列島全土をスギ林が覆っている。ところが、安い輸入材などの利用が進んだため、スギ林は伐採されず、放置されたまま。間伐などの手入れもされず、山林は荒れ放題、春になれば膨大な量のスギ花粉を撒き散らしてきた。
その杉林を間伐し、間伐材を使って家の建設を薦めている業者がいる。山を守りたい…その一念で間伐材による建築を推し進めているのは、鹿児島県霧島市の有村吉孝さん(54歳)。まず依頼主と、所有するスギ林に入り、大黒柱にするスギを選んでもらい、客の目の前でその巨木を切り倒す。それを目の当たりにして客は感動し、客の心を掴んでしまう。建築される家には、国産のスギ材がふんだんに使われ、木の香り漂う魅力的な木造住宅が完成していく。通常の木造軸組み工法の木の家に比べ、20%ほどコストも抑えられるとあって、施工主の評判もかなりいい。さらに増えすぎたスギをうまく利用することで、山林の荒廃を抑えることができる。
実は有村さんは4年前から国産スギ材の輸出に取り組み、韓国に、日本の杉材で家を建てている。コンクリートのマンションなど、集合住宅が主流の韓国に、木造一戸建て住宅の良さを理解してもらうのが一苦労。そして文化の違い。日本の常識で間取りや設計を提案しても、韓国では通用しない。予算交渉や見積もりの見直しで契約交渉は難航する。そんな有村さんは、3月上旬、韓国のメディアを鹿児島に招き、豊かな森林資源の現状、木造住宅の施工技術などを視察してもらった。韓国に日本の木材、そして木造住宅の良さを伝えたい。果たしてその効果は?
そして、有村さんは練りに練った見積もりを持って、韓国へ契約交渉に向かう。果たして契約交渉は成立するのか?スギ林の再生が花粉症の究極の対策だ!韓国に日本ではお荷物になったスギを売り込む有村さんに密着する。
■ガイアの夜明け ふるさとガールズ 〜地方再生を担う女性たち〜

4月8日(火)よる10時〜10時54分
ふるさとガールズ 〜地方再生を担う女性たち〜
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
都市に若者たちが集まる一方、高齢化、過疎化の進む地方。そうした中あえて地元に残り地域再生に挑む女性たちがいる。地方再生を目指す「ふるさとガールズ」たちを追う。

【内容】
都市に若者たちが集まる一方で、高齢化、過疎化の進む地方。多くの若者たちは仕事と高賃金を求めて都会へと出て行く。高校卒業時、就職のために「ふるさと」を離れる若者たちは、平成19年、全国で4万3000人いた。そのうち、東京、名古屋、大阪を中心とする3大都市圏に行った人たちは2万9000人と67%に上る。
しかし、そうした中、あえて「ふるさと」で地方再生に挑む女性たちがいる。
廃線寸前だった北陸の赤字ローカル線を、無人駅が多いことを逆手にとり、「車内アテンダント」という新しい試みで再生へと導こうとしている女性たち。
地元出身の12名だ。街で唯一の鉄道が廃線となってしまっては、ますます「ふるさと」は衰退していってしまう・・・そんな危機感から徹底した車内サービスと観光案内で乗客アップを狙っている。
一方、深刻な危機に直面している北海道の酪農業界で、他にはない牛乳を作ろうと試みる、ある牧場の女性たち。その牧場では14名中12名が女性。多くが地元の出身だ。殺菌をせずに自然のままの状態で牛乳を作り、牛乳離れを食い止めようというのだ。
一昨年、衰退する東北の炭鉱の町をフラダンスで救おうとした女性たち実話を元に“フラガール”という映画が作られ人気を博したが、番組では、そんな現代版「フラガール」、 地方再生を目指す「ふるさとガールズ」たちを追う。
■目指せ赤字解消!ローカル線の女性アテンダントたち
福井県北部を走る「えちぜん鉄道」。かつては京都に本社を置く京福電気鉄道だったが、2000年の12月と、2001年の6月に2度の正面衝突事故をおこし、一度廃線が決定される・・・。しかしそれでは、終着駅がある勝山市などの沿線住民にとって唯一の鉄道が断たれることになる。そこで、当時の勝山市長は市民の足を復活させようと、沿線の自治体や地元企業に出資をつのり、第3セクターとして2002年9月に「えちぜん鉄道」を発足させた。
だが、コストはかけられず、沿線の駅のほとんどは無人駅のまま。しかも乗客数アップを目指さなければいけない。そこで始めた新たな試みが「車内アテンダント」だった。切符切りなどの役目をこなしながら、さらに高齢者の乗り降りの手伝い、お手洗いへの誘導、観光地の紹介など乗客に対するサービスをすべてこなす。施設などのハードにコストをかけられないなら、ソフトを充実させて乗客アップを目指そうという発想だ。
現在、「車内アテンダント」は12人。全員、地元福井県出身の女性たちだ。ふるさとの鉄道が二度と廃線の危機を迎えないよう、サービスの徹底を図っている。乗客の意見や苦情は、毎日「情報ノート」に記して引き継ぎ、アテンダント全員で共有する。沿線住民が利用しやすいようにするための改善は日々欠かさない。観光客を増やすためには、ふるさとの観光名所を自分たちの足を使って掘り起こす。そして、この春、乗客誘致のための新しい企画にも取り組み始めた。
■女性たちの“無殺菌牛乳”は酪農を救えるか?
穀物飼料の高騰や、牛乳の国内消費の低下で今、酪農業界は厳しい状況にある。そんな中、酪農を元気にしたいと新たな試みを行っている女性たちがいる。
北海道・中札内村にある「想いやりファーム」。従業員14人中12人が女性の牧場だ。ここでは日本で唯一、「無殺菌」の牛乳を販売している。加熱殺菌をせずに、搾りたてのまま瓶詰めする生乳。加熱しないので一般の牛乳のような臭みもなく飲みやすいという。女性たちは、牛を単なる家畜として扱わず、乳児を育てるように手間をかける。それが加熱殺菌の必要のない生乳を出す牛を育てる秘訣だという。エサも配合飼料は使用せず、牧草で育てるので、飼料高騰の影響も受けない。
しかし、手間がかかる分、コストはかかる。周辺の酪農家からは、経営が成り立たないのではと疑問の声が聞かれる。そこで「想いやりファーム」では売り上げを伸ばして、将来的な酪農再生のモデルを形づくろうと女性たちが奮闘する。果たして、酪農再生のヒントとなるのか?










