■カンブリア宮殿〜村上龍の経済トークライブ〜

9月1日(月)よる10時〜10時54分
「社長の失敗スペシャル!うちの社長も青かった・・・」
5億5000万年前のカンブリア紀のように、次なる進化を求めて大きく動き出した日本。『平成カンブリア紀』を生き抜くための知恵とは?経済人たちを作家・村上龍が直撃する。

【出演】
メインインタビュアー : 村上龍
サブインタビュアー : 小池栄子
明日からのビジネスに活かせる社長たちの“金言”、“勝利の方程式”を放送してきた「カンブリア宮殿」がお送りする、「社長の失敗スペシャル!うちの社長も青かった・・・」。今は立派な社長たちも、初めから成功者ではなかった!数々の失敗を乗り越えて社長達は大きくなった!「カンブリア宮殿」で社長が思わず語った過去の失敗を、未公開部分も含め特集する。過去の失敗にこそ、成功の秘訣が詰まっている!
■ガイアの夜明け

9月2日(火)よる10時〜10時54分
ゴールドラッシュ…金争奪戦のゆくえ
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
中国・山東省にある「金都」と呼ばれる中国最大の金鉱山を取材。ゴールドラッシュに沸く中国の実情を取材。一方住友金属の取り組みなどを通して日本の金戦略も追う。さらに日本の最新金リサイクル技術も取材。

【内容】
■大人気!金製品買取りビジネス
東京・綾瀬のリサイクルショップ。中古本やDVD、ゲームなどを販売する片隅にあるコーナーが。この日、女性がカバンから取り出したのは、金のネックレス。軽い気持ちでやってきたのだが・・・。「47000円!すごい」想定していた額を大幅に上回る買い取り額だ。この店はチェーン店のひとつだが、1週間で500万円相当の金製品を買い取るという。去年から今年にかけて、金の価格が急騰し、全国でこういった金製品の買い取りショップが増えているのだ。
■またも中国が席巻! 驚愕の中国「金」事情
アメリカが作り上げた高度な金融商品モデルが、サブプライムショックで信用不安に陥り、そして空前のドル安。“有事”のマネーの行き先が、金の取引に集中した。わずか1年前、1トロイオンス(31g)600ドル台だった金価格は、今年3月に1000ドルを突破した。そんな中…実は今、金の産出国に大異変が起きている。かつて年間1000トンを産出し、世界の金の8割を生んでいた南アフリカが、去年、中国にトップの座を譲り渡したのだ。中国・山東省にある招遠という地方都市。ここは、その名も「金都」と呼ばれている。ここには中国最大級の金鉱山があり、金のショッピングセンターがオープンし、中国国内外から大勢の人を集めている。中国国内には、昔から小規模の金鉱山が存在していたが、いずれも家族経営の小規模なもの。そこに国営企業が乗り出し、買収をして効率化に乗り出したのだ。金の売買も一般市民に解禁され、中国は今、金ブームに沸いている。経済成長に伴い、元々金好きの国民性に拍車がかかり、金の消費もうなぎ登り。いまや中国の動向が、世界の金マーケットを左右するのだ。謎に包まれていた中国の金鉱山に、日本のカメラが初めて入った。
■中国VS日本! 世界有数の超高純度の金鉱山で技術を磨け!
鹿児島空港から車で北に約1時間の場所にある、国内唯一の現役金鉱山、菱刈鉱山。住友金属鉱山が保有し、総延長100km以上にも及ぶ。かつて国内に300以上あった金属鉱山が次々と閉山に追い込まれる中で、菱刈が操業を続けていけるのは、金の品位が「世界でも稀に見るほど高い」から。菱刈で産出される鉱石1トンに含まれる金の量は40g以上。世界平均の約10倍だ。当初、推定埋蔵量は120トンだったが、いままでに既に約170トンの金を産出。まだ150トンは金が採れるという。実はこの鉱山、住友金属鉱山が「金の採掘学校」として、守り続けているヤマだ。年間採掘量を7.5トンに抑え、出来るだけ掘り尽くさないように気をつかってきた場所なのだ。ここには、4月に入社したばかりの新人が派遣される。その目的は、世界の金鉱山で通用する人材を育てる事。彼らは朝6時すぎには坑道に入り、金を取っている最前線に向かう。そこで、直接金鉱脈がどのように分布しているのかをスケッチするのだ。毎日の積み重ねで、この地下に金がどのように眠っているかが明らかになるのだ。
そして、ここで磨いた技術を元に、米アラスカ州に入社2年目の新人が派遣された。彼の目的は、新しい鉱脈を見つけること。ヘリコプターで人跡未踏の地に下ろされて、クマの恐怖におびえながら、たった1人で藪を切り開きながら、地表のサンプルを採取する。過酷な経験を積んでこそ、一人前の“ヤマ師”になれるのだ。
増産著しい中国に対抗するべく、ニッポンの“ヤマ師”の死闘が続く。
■技術はある、しかしモノが集まらない …リサイクルで金を獲得せよ!
金は、原油などとは異なり、一度世に出れば消えて無くなる事無く、ほぼ永遠にリサイクルされ循環する資源だ。特に日本では様々な電化製品から、金を回収する技術が確立されている。しかし、大きな問題があった。原料となる基盤などが集まらないのだ。廃家電を分解する手間が価格に見合わないため、中には違法に中国へ輸出されているものも…
神奈川県横浜にある産廃回収業者、加瀬興業。ここには日本国内で使われていた古いパソコンが山のように運ばれてくる。パソコンは個人情報の固まり。企業も、不用意には廃棄できない。そこで加瀬興業では全てを自社内で徹底して破壊することで取引先からの信頼を勝ち得てきた。しかし最近では、中国向けに輸出する業者が、そこに立ち塞がる。限られたタマを確保し、金を確保できるのか。
日本の金リサイクルが抱える問題点に迫る。
■ガイアの夜明け

8月26日(火)よる10時〜10時54分
世界遺産がやってくる〜復興?混乱?…町は変わるか
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
登録されれば多大な経済効果をもたらすと言われる世界遺産。今年7月、岩手県平泉は、日本の候補地としては初めて「落選」した。盛り上がっていた地元はショックを隠しきれない。一方で、石見銀山のように受け入れ態勢ができていないため、観光客からは苦情が殺到するところも。これまで、地方の活性化の契機とされてきた世界遺産登録。番組では、地域にとって世界遺産とは何なのかを多角的に追う。

【内容】
登録されれば、多大な経済効果をもたらすといわれる世界遺産。地元は地域活性化の起爆剤として大きな期待を寄せる。そんな中、中尊寺金色堂を有する岩手県の平泉は、今年7月、日本の候補地としては初めて、世界遺産の登録が認められなかった。盛り上がっていた地元の人たちはショックを隠しきれない。
一方で、世界遺産になったため、悲鳴を上げているところもある。観光客が一挙に4倍に膨れ上がった島根県の石見銀山だ。受け入れ態勢ができていないため、観光客からは苦情が殺到。「がっかり観光地」などと揶揄されている。さらに、観光客によって住民の平穏な生活が脅かされたり、昔ながらの景観や環境が壊されるといった問題も出ている。
世界遺産登録は、本来、“かけがいのない遺産の保護”が目的。石見銀山のある自治会の会長は、「世界遺産登録が世界遺産の町を壊してはいけない」と行動を起こした。
また、これから世界遺産登録を目指す富士山では、登録を申請することに異議を唱える人たちが現れている。
これまで、地方の活性化の契機とされてきた世界遺産登録。番組では、地域にとって世界遺産とは何なのかを多角的に見ていく。
■平泉・登録延期…地元はどう動く
今年、世界遺産の登録申請をした平泉。年間160万人の観光客が訪れる。登録が叶えば、2〜3倍の観光客が期待できる。平泉町観光商工課の千葉多嘉男さんはこれを地元復興のチャンスと捉え、動き始めた。平泉駅から中尊寺までの1.6キロある「中尊寺通り」は、世界遺産として申請している名所旧跡が3つあり、ここに観光客の流れをつくろうと試行錯誤していた。
しかし、世界遺産の登録は延期が決定。町全体がトーンダウンした。そんな折、中尊寺通り青年団を仕切る青果店の佐藤長伸さんは、「ビジネスチャンスとかではなく、世界遺産にふさわしい町に住んでいるという誇りを見せようじゃないか」と、みんなを鼓舞。平泉は再び動き出した。その原動力となったのは、“おもてなし”の心から生まれたものだった。
■石見銀山・がっかり観光地から脱却せよ!
2007年に世界遺産に登録され、世界的な観光地となった石見銀山。観光客は前年の約4倍となった。しかし、観光客への対応が間に合わず多くの問題が起きている。観光客からは、観光地を巡るバスの満員運行や乗車待ちへの不満や、現地を訪れてもどこをポイントに観光すればいいのかわからないという声があがった。このままでは、せっかく訪れた観光客に悪い印象を植え付けるだけでなく、悪評が世界を駆け巡る可能性もある。
地元大田市の商工会議所は対策を考えていた。観光客を満足させ、地域の人々を納得させるような観光地とは一体どんなものなのか?
■石見銀山にとって、世界遺産とは?
「石見は、環境の調和と人々の生活があっての遺産」。石見銀山の大森地区で自治協議会会長を務める松場大吉さんは、自治会としてバスとマイカーの乗り入れの規制を市に要請した。歩いてもらった方が石見のよさを知ってもらえると考えているからだ。
さらに松場さんたちは、世界遺産に相応しい町をつくるため、大森地区にある空き家50軒の再利用に力を注いでいる。ただし、商売っ気だけの人や企業の入居や出店は一切断る。ここに住みついて、町をよくしていこうと考える人に利用してもらおうというのだ。
世界遺産・石見銀山のあるべき姿を模索する人たちを追う。
■富士山…誰のための、何のための世界遺産を目指すのか?
世界遺産の登録に向けて動き出している富士山。その地元、山梨県では登録申請に待ったをかける人たちがいる。富士五湖で観光産業を営む人たちが「生活が脅かされるという」理由で登録申請のリストから除外してほしいと言い出した。
一方、河口湖を拠点にしている「富士山を世界遺産にする推進会議」では、河口湖の環境整備や産業廃棄物の不法投棄などを監視するシステムの構築。富士山とは切っても切れない「ゴミ問題」を、世界遺産登録を目指すことで解決しようという試みを始めた。
■カンブリア宮殿〜村上龍の経済トークライブ〜

8月25日(月)よる10時〜10時54分
「レアメタル争奪戦 資源を確保せよ!
“宝の山”を掘り当てる山師」
5億5000万年前のカンブリア紀のように、次なる進化を求めて大きく動き出した日本。『平成カンブリア紀』を生き抜くための知恵とは?経済人たちを作家・村上龍が直撃する。

【出演】
メインインタビュアー : 村上龍
サブインタビュアー : 小池栄子
(ゲスト)
中村繁夫(アドバンストマテリアルジャパン社長)
薄型テレビや自動車、ビール缶、軍事兵器まで、我々が日常的に使うあらゆる製品になくてはならない物質がある。「産業のビタミン」と呼ばれるレアメタル=希少金属だ。資源小国の日本は、レアメタルを中国やロシアなど海外から輸入しているが、新興国の経済成長にともなう需要拡大で価格が高騰。世界的に「レアメタルパニック」が起こっている。
ここに世界中を飛び回り、レアメタルを買いあさる日本人がいる。レアメタル専門商社、アドバンストマテリアルジャパンの中村繁夫社長だ。信条は「人より先に行く、探す、見つける」。中央アジアの奥地やアフリカ、南米など、レアメタルがある場所とあれば世界中どこでも急行。粘り強い交渉で狙いの鉱物を大量に買い付ける。
「リスクがあっても信じてやれ。いまの日本人には冒険精神が足りない」と力説する。
誰でもわかる「レアメタル」
ハイテク機器に使用され現代の生活に欠かせないレアメタル。日本は世界のレアメタルの25%を使う世界一の消費国だが、そのほとんどを海外からの輸入に頼っている。日本政府は緊急時などに備え、茨城県高萩市にレアメタルの国家備蓄倉庫を備えている。ニッケル、クロム、タングステン、コバルト、モリブデンなどが3万7000平方メートルに眠る。
中国依存を脱せよ
年々、調達が厳しくなるレアメタル。最大の供給国である中国は、価格の吊り上げや輸出規制などで、日本への供給を絞り始めた。右往左往する日本企業を尻目に、中村は「資源をコントロールできるのは日本人だ」と自信をみせる。打つ手は明快。モンゴルなど周辺国からアメリカ、カナダまで、中国以外の国々を渡り歩き、タフネゴで目当ての鉱物を確実に見つけ出す。日本人拉致事件が起こったキルギスでは、陸路数時間かけて山奥の鉱山に分け入り、実際の採掘現場を目撃。ラスベガス鋼材では、中国以外で世界一というレアアース(希土類)の工場に足を運ぶ。モンゴルとの交渉は最終段階。成功すれば日本企業としては初めての取引となる。
日本は「資源大国」!?
レアメタルとはいえ、金属が地球上から消えたわけではない。実は、地下から地上に在りかを変えただけなのだ。たとえば、携帯電話には金、銀、ニッケル、タングステン、パラジウムが0.8グラム使われている。同量の鉱石から取り出せるレアメタルより多い。日本国内に眠るインジウムの量は、世界の現有埋蔵量の61%を占めると推計される。見方によっては、日本は「世界有数の資源国」とも言える。パソコン、テレビ、携帯電話など、古くなった電気製品を分解してレアメタルを抽出するリサイクルも活発になってきた。これら都市に“埋蔵”されているレアメタルなどは「都市鉱山」と呼ばれ、新たな資源として注目を集める。
■ガイアの夜明け

8月19日(火)よる10時〜10時54分
台頭するPB商品 〜“価格”を制するのは誰だ〜
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
値上げが止まらない。食料品や日用品の値上げは消費者の生活を直撃する。そこで俄然存在感を高めているのが、PB商品(プライベートブランド=自主企画商品)だ。流通チェーンなどがメーカーから仕入れず自ら企画開発し販売しているため、ナショナルブランド(NB=メーカー)品より2〜3割安いというのが人気の理由。物価上昇という向かい風の中、その開発・販売の最前線で繰り広げられるシビアな戦いを追う。

【内容】
値上げが止まらない。この夏も様々なモノの値段が上がった。食料品や日用品の値上げは、消費者の生活を直撃する。そこで俄然存在感を高めているのが、PB商品(プライベートブランド=自主企画商品)だ。流通チェーンなどが自ら商品開発を行い、メーカーに直接委託。宣伝費や物流費を抑え、ナショナルブランド(NB)より2割〜3割安く消費者に提供できるという。その開発・販売の最前線では、イオン、セブン&アイの2大流通グループに負けじと、ローソンが「一律100円」のPB商品開発に力を入れ始めた。また大阪では、食品卸問屋が中小スーパー向けに激安PBを展開、特売品の目玉として人気となっている。一方、PB攻勢を受けるメーカーは、価格差に苦悩しながらも、付加価値をつけた商品開発で対抗。値上げの夏を乗り切ろうと奮闘する。果たして価格を制するものは誰か?物価上昇という向かい風の中、繰り広げられるシビアな戦いを追う。
■メーカーが実現できないものを作れ!
食パン、レトルトカレー、缶詰、大盛りご飯…。いつでも100円(税別)の「ローソンストア100」。昨年2月に業務提携した99プラスと共同でPB「バリューローソン」を展開している。他のPBと一線を画するのが、100円という壁。何でも100円なだけに、原材料高騰分を価格に転嫁できないのだ。そんな時、1リットル100円のしょう油で問題が発生した。製造を委託しているメーカーが悲鳴を上げたのだ。「あらゆるコスト削減で踏ん張ってきたが、もう限界だ」。容量減量は仕方がない。しかし、容量をどうするか…。一般的に醤油のペットボトルサイズは1リットルと500ミリリットル。いきなり半分の減量は、開発チームも納得できない。品質は落とせない、値上げも出来ない…開発チームの苦悩の中、NBには実現できない商品を送り出そうとする現場…。
PB商品に力を入れるのは、スーパーやコンビニにとどまらない。ホームセンター大手「カインズ」でも、日用品を中心にPB商品に力を入れ始めた。カインズホームで扱うPB商品はまだ10%程度だが、売上げ比率はすでに25〜30%に達している。カインズでは、国内だけでなく海外で生産したり、店内の商品管理・陳列などに独自のシステムを導入するなど、徹底したコスト削減に努め、低価格を実現しているという。そして、商品開発の現場では、「安かろう悪かろうでは、消費者は振り向いてくれない。消費者が求めている機能だけを追求するのがPB」と担当者が走り回っていた。
■苦闘するめんメーカーの勝負
「このままでは、商品陳列棚をPBに奪われる…」。台頭するPBを横目で見ているだけでは、ナショナルブランドとはいえ生き残れない。そこで大きな決断をしたのが、中部地区を中心に展開する麺メーカー「寿がきや食品」。今年1月、原材料高騰による商品の値上げで、予想を超える売上げ減。カップ麺市場の主力であるドライ麺では、もはや低価格化の流れに勝てないと判断、“生めんタイプ”を看板商品と位置づけ、他社とは違う路線で生き残りを図る。それは、値下げだ。かき入れ時の秋冬に向けて売れ筋の“小さなおうどん”シリーズを値下げすると言う。その為、開発現場では地道なコスト削減の努力が行われていた。「原材料コストの8割も占める小麦粉の質を落とせば簡単にコスト削減につながるが…」ここは、国産小麦粉にこだわる寿がきや食品、質は落とせない。この値上げ時代にあって、どのように値下げは実現するのか!?
■中小スーパーをPBで支える卸問屋
大阪・中央卸売市場場外にある食品問屋「大阪地卵」。関西中のメーカーや問屋から商品をかき集め、徹底的な安価で売り出す。その倉庫には、自主ブランド「アルデ」として売り出しているPB商品があった。『うまくて安いモノが“あるでー”』という思いが込められたブランド名。現在は40種類あり、例えば砂糖、あんこ、小麦粉と原材料すべてが高騰した一口まんじゅうも10個で80円。PB商品を開発する余力のない中小スーパーにとって、大阪地卵のPB「アルデ」は大手に対抗する切り札となっている。
大阪地卵で目玉商品を買い付けるスーパーの仕入れ担当部長がいた。業績不振で倒産した総合スーパーの設備をほとんどそのまま使い、金を掛けずにリニューアルオープンするという。近くには大型店を控え、いくつものスーパーが撤退を繰り返してきた曰く付きの場所だ。部長がリニューアルオープンの目玉に据えたのが、PB商品アルデ。2リットル89円のアルデのお茶、しかも、それに79円の値札をつけた。文字通り赤字覚悟。オープン当日、狙い通り季節柄、お茶は飛ぶように売れていき、オープンはひとまず成功した。それにしても、今どき2リットル89円のお茶とは…。大阪地卵の安さの理由に迫る。
■カンブリア宮殿〜村上龍の経済トークライブ〜

8月18日(月)よる10時〜10時54分
「あなたの町から医者が消える!
〜崩壊する地域医療〜」
5億5000万年前のカンブリア紀のように、次なる進化を求めて大きく動き出した日本。『平成カンブリア紀』を生き抜くための知恵とは?経済人たちを作家・村上龍が直撃する。

【出演】
メインインタビュアー : 村上龍
サブインタビュアー : 小池栄子
(ゲスト)
谷 尚 公立八鹿病院 名誉院長
医療シリーズ第二弾の今回は、医療崩壊を招いた医師不足の問題を取り上げる。
「救急医療患者のたらい回し」「産科医・小児科医の休診」「地方の公立病院の倒産」…
今、医療の現場を襲う様々な問題の根底には、医師が足りないという現実がある。
人口1000人あたりの日本の医師の数は、OECD加盟国30か国中、27位という少なさだ。
将来の高齢化による医療費の膨張と、医師余りを警戒した政府は、1997年に医学部の定員削減を閣議決定。さらに、医大の卒業生が研修先の病院を自由に選べる、新臨床研修制度をスタートさせたことで、医者の卵たちは、都会などの優良病院に殺到。
その結果、絶対数が足りない上に、病院間、地域間で医師の偏在が加速した。
特に医師不足が深刻なのが、地方の僻地にある公立病院だ。医師が集まらなくて、休診したり、入院患者を受け入れられない病院が増加。赤字経営に陥り、閉鎖した公立病院もある。
そんな厳しい状況の中、小さな過疎地病院を、最新鋭設備を導入して420床の巨大病院に変身させ22年連続で黒字経営をたたき出したのが、八鹿病院・名誉院長の谷尚である。
「病院とはサービス業である」という精神を実践する谷は、移動検診車で町中を回って出張診察を行い、地域住民の癌などを早期発見する。これで、外来患者が急増した。また、医師不足に対応するため、どんな症状でも一人の医師が診察する総合診療を定着させ、専門医の負担を減らしていった。
さらに、医療費削減のために、リハビリ専門病棟で入院患者のリハビリを徹底的に行い、帰宅させる。
在宅患者の訪問看護は、専門知識を学んだ看護師が担当し、医師の手は煩わせない。
番組では、八鹿病院の医師不足に対する取り組みを紹介する一方、なぜ、医師不足が生じたのか、また将来、医師を確保するために今、何をすべきなのかを考える。
■カンブリア宮殿〜村上龍の経済トークライブ〜

8月11日(月)よる10時〜10時54分
「オンリーワンの技術で人を幸せにする!
〜過疎の町から世界中に発信」
5億5000万年前のカンブリア紀のように、次なる進化を求めて大きく動き出した日本。『平成カンブリア紀』を生き抜くための知恵とは?経済人たちを作家・村上龍が直撃する。

【出演】
メインインタビュアー : 村上龍
サブインタビュアー : 小池栄子
(ゲスト)
中村俊郎(中村ブレイス株式会社 社長)
2007年に世界遺産に登録された石見銀山のある島根県大田市大森町。人口わずか400人の大森町で「義肢装具」を製造販売しているのが「中村ブレイス」だ。「義肢装具」とは、事故や病気で手や足など身体の一部を失ってしまった人のための装置、いわゆる義手、義足などを言う。
中村ブレイスの売上高は約8億円、従業員は52人。義手、義足の他、医療用のコルセットなど整形外科で使われる製品や、バスケット、野球、サッカーなどのスポーツ選手が使用する様々なサポーターを製造している。
「世の中の人が少しでも幸せになるお手伝いがしたい」、中村はそう考え、実践してきた。その結果、中村ブレイスでは様々なオンリーワン技術が生まれ、今では日本はもとより、世界30カ国からの注文がある。
中村ブレイスが世界に誇るオンリーワン技術が「メディカルアート」だ。中村ブレイスでは、シリコーンゴムで作った人体そっくりの人工乳房や指、手などの製品を、「メディカルアート」と呼んでいる。「メディカルアート」とは中村が作った造語で、医学と美術を融合させるという意味だ。
乳がんで乳房を失った人のための人工乳房には血管やホクロまで描き、指には毛を植えこんで、本物そっくりに作りあげる。特に、オーダーメイドの人工乳房は、装着していることさえ忘れることが出来ると評判で、発売以来3000人以上の女性に利用され、勇気を与えてきた。「乳がんで乳房を切除し、家に閉じこもりがちだった人も、これをつけると、自信を持って外に出られるようになります」と中村は言う。
しかし、メディカルアートの部門は利益を上げてはいない。必要とする人のためにできるだけ安く提供しているためだ。「正直言って、メディカルアートは採算度外視です。でも、一本十万円の指のためにスペインから来日する方もいらっしゃいます」。
本物そっくりに作った指などで身体の欠損を補うことによって、傷ついた心まで補いたい・・・と中村は考えている。
中村の目指す「人を幸せにする会社」とはどういうものか。中村の経営哲学に迫る!










