■ガイアの夜明け “人手が足りない… 〜揺れる外食チェーンに秘策は?〜”

7月1日(火)よる10時〜10時54分
「人手が足りない… 〜揺れる外食チェーンに秘策は?〜」
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
マクドナルドの店長が裁判に訴えて注目を集めた「名ばかり管理職」問題。店長がサービス残業を長時間にわたって強いられる過酷な労働実態が明るみになった。この問題の背景にあるのが、慢性的な人手不足。飲食業の中には、スタッフが集まらないために営業時間を短縮したり、閉店に追い込まれるところまで出てきているという。
外食産業を揺さぶる人材問題、果たして、起死回生の一手はあるか。

【内容】
■外食不人気の現実と若者の働く意識
都内のあるラーメン店は、昼と夕方の混雑時ともなると、店長と数人のアルバイトは息つくヒマもない。「とにかく人手が欲しいのだが、時給を高くしても、なかなかアルバイトは集まらない」と宮田店長は厳しい現状を語る。朝8時、誰よりも先に店に出勤する宮田店長は、まず開店準備を整える。他の社員やパート、アルバイトが出勤するのは午前9時。ランチタイムは、なかなか学生アルバイトがシフトに入らないためパート2名と店長、社員2名の合計5名でなんとか乗り切る。店長の宮田さんは他の2店舗のエリアマネージャーも兼務しているため、17時頃には他店舗の見回りに。人手が足りていれば20時頃仕事を終えるが、足りなければ他店を回った後ふたたび店に戻り閉店まで働く。
2007年度は、3年連続で市場が拡大したにもかかわらず、外食産業を取り巻く環境は厳しさを増している。慢性的な人手不足、離職率の高さは今や業界を揺るがす深刻な問題となっている。そんな中、「ちょっとなら暇」というコマ切れの労働で飲食のアルバイトを渡り歩く若者たちが増えているという。大学生のAさんもその一人。ベンチャー企業ロケーションバリューが運営する携帯求人サイト「おてつだいネットワークス」で1日に2つ、2日で4つといったように短時間、日払いのアルバイトを渡り歩く。「縛られたくない。自分の時間を大切にしたいから」と語る。こうした日払いのアルバイトに頼り、細切れの労働力をなんとかつなぎ合わせて店の営業を乗り切らなければならない飲食側の事情もそこにはある。はたして、若者たちの働く意識はどう変ったのか。
■人材難の秘策…それは「セルフ化」
関東地区のオフィス街を中心に、海鮮居酒屋「さくら水産」を運営するテラケン。500円ランチをはじめ低価格戦略でサラリーマン層に絶大な支持を得ている。現在、関西地区へも出店、急拡大を図っている。連日多くの酔客で賑わうこのチェーン店にも、人手不足の問題が重くのしかかっていた。ホールで接客をするスタッフを見回すと、外国人やシニアが目に付く。業界ではいち早く外国人の労働力を取り込み、持続するための研修制度などに力を入れてきた。しかし、慢性的な人手不足が続く外食産業、外国人労働力も奪い合いの状態となり人材確保も難しくなってきた。そこで取り入れた秘策が、あるシステムの導入だ。さくら水産のホールスタッフの主な仕事は3つ。「注文を取る」「料理を運ぶ」「片付ける」。この作業の中で「注文を取る」という部分をセルフ化することによって効率化を図ろうとするものだ。そのテストが始まった。この新しいシステムで外食はどう変わるか。
■“オンリーワン”の個性で若者のモチベーションアップ
最近の外食業界で、成長率ナンバー1といわれているダイヤモンドダイニング。ドラキュラ伯爵の館をイメージしたレストランや、シンデレラの世界を具現化したレストランなど、かわいいコスチュームやインパクトのある内装で移り気な客の心を捉えている。これまでに出店したのは60店舗。個性的な店が多く、同じ業態は2つとない。2011年までに「100店舗100業態」が目標だ。しかし目標達成のためには、毎月1店舗以上のペースで新しくオープンし、その分の人材を獲得していかなければならない。人材確保の戦略はあるのか?松村社長は「個性的な店を作る以外に客も人材も呼び込めない」と語る。“オンリーワン”の個性で、スタッフもひきつけていくというわけだ。
そんなダイヤモンドダイニングが6月上野にオープンしたのは、うどん居酒屋。これまでの店と比べると地味めで、年齢層も高め。人材確保では苦戦気味だ。担当の齋藤マネージャーは、まず集まったアルバイトがやめないようにと、守りの戦略。元気のないアルバイトにはメールで励ます引きとめ作戦を行う。一方で、新たな人材確保のため、報奨金を払ってアルバイトに知り合いを紹介してもらうなどの手も打ち始めた。
■カンブリア宮殿〜村上龍の経済トークライブ〜

6月30日(月)よる10時〜10時54分
“部下を必ずやる気にさせる“人材育成術”教えます”
5億5000万年前のカンブリア紀のように、次なる進化を求めて大きく動き出した日本。『平成カンブリア紀』を生き抜くための知恵とは?経済人たちを作家・村上龍が直撃する。

【出演】
メインインタビュアー : 村上龍
サブインタビュアー : 小池栄子
(ゲスト)
中井 政嗣(お好み焼きチェーン「千房」社長)
食い倒れの町・大阪。ここに庶民の味“お好み焼き”をディナーに変えた男がいる。「千房」社長 中井政嗣。中井は35年前に開業、現在国内58ヵ所、さらに、ハワイにも展開する“お好み焼き”チェーンにした。いまや年間300万人の客が集まる人気店となっている。
いま外食産業は、慢性的な人材不足に悩んでいる。しかし中井は、独自の人材育成術で一人前に育て上げ全国の千房を担う店長へと次々と変えていった。いまや中井は「人材育成のカリスマ」的存在になっている。大阪ガスや楽天など、大手企業から“人づくり”の講演依頼が殺到。その数、年間60回以上どんな社員でも一流に変えてみせる人材育成術とは・・・人材育成のカリスマが吼える!「人間は誰でも成長できる!」
■ガイアの夜明け “高きを目指せ ニッポンの学生たち”

6月24日(火)よる10時〜10時54分
「高きを目指せ ニッポンの学生たち」
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
ある調査によると、日本の若者は新しく何かに挑戦する意欲が低いことが明らかになったという。しかし一方で、夢や課題の与え方によっては日本の学生たちも目の色を変え、潜在能力を発揮すると考える人たちもいる。そのために動き出した壮大なプロジェクトがあった。それは大学生たちを世界最高峰の自動車レース「ル・マン24時間耐久レース」に挑戦させようというものだ。高きを目指す学生達の変化をドキュメントしていく。

【内容】
■世界最高峰の自動車レース 「ル・マン」に挑戦 東海大学 その狙いは?
世界の自動車3大レースのひとつ、ル・マン24時間耐久レース。最高時速300キロで24時間ぶっ通しで走り続けるルマンは、車にとっても人間にとっても最も過酷なレースと言われていて、過去、日本チームは、1991年にマツダが優勝したのみ。トヨタ・ホンダ・日産なども過去に参戦していたが、いずれも今は撤退している。
そのレースに今年、日本から新たなチャレンジャーが挑む。それは、東海大学工学部の大学生たち。普通の大学の研究室が挑戦するのは、長い歴史を誇るル・マンでも初めてのことだ。このチームを率いるのが、林義正教授。かつて日産で数々のレースを勝ち抜いてきた技術者だ。大学教授に転身した後も「大学で教える理論だけでは実際の現場で役に立たない」と痛感してきた。「学生たちは決してだめになったわけではない。夢のあるテーマや課題を与えれば、今の学生たちだってやる気はあるし、とてつもない潜在能力を発揮する」と考え、世界でもっとも過酷な自動車レース「ル・マン」への挑戦を決めたのだ。あくまで教育の一環として選んだ世界の舞台。
主力メンバーは工学部の大学生、大学院生、合わせておよそ40人。
その主力メンバーの一人、仙北屋紀史くん5年生。大学生活で、将来の夢や希望も無くし、自分を見失いかけた時、このプロジェクトに出会った。「それまでは大学の授業や研究で、なにかを得られると思ったことはなかった。でもこのプロジェクトでは何か得られる気がして・・・」。
世界最高峰の自動車レースへの挑戦を通して、学生たちは何を得て、どう変わっていったのか?その一部始終をドキュメントしていく。
■未来カーを作れ! 慶応大学 電気自動車プロジェクト
2005年の東京モーターショーでも公開され話題を呼んだクルマがある。電気自動車の「エリーカ」だ。
8つの車輪すべてに電気モーターをつけた8輪駆動、最高時速370キロを誇る。小泉元首相なども試乗し、大学が作った未来カーとして注目を集めた。
なかなか大手自動車メーカーでさえ、スピードが速く、走行距離が長い電気自動車の開発は難しい。それなのに大学が出来た理由は「自動車は4輪」という固定概念を無くし、8輪という自由に発想したことにあると慶応大学の清水教授は言う。
その慶応大学の学生たちが今取り組んでいるのが、「一人乗り電気自動車」と「自動運転システム」の開発だ。学生たちは言う。「未来を描く研究をできるのは本当に楽しい。自分たちの研究が世の中の役に立つ日がきっと来るはず」
学生だからこそできるクルマ作り。そしてこうした開発を通して学生たちをどう成長させているのか、その狙いも探っていく。
■カンブリア宮殿〜村上龍の経済トークライブ〜

6月23日(月)よる10時15分〜11時9分
“フェラーリをデザインした男が語る「日本のモノづくり」”
5億5000万年前のカンブリア紀のように、次なる進化を求めて大きく動き出した日本。『平成カンブリア紀』を生き抜くための知恵とは?経済人たちを作家・村上龍が直撃する。

【出演】
メインインタビュアー : 村上龍
サブインタビュアー : 小池栄子
(ゲスト)
奥山清行(Ken Okuyama Design代表)
フェラーリ、ポルシェ、ゼネラルモータース・・・ 日本を飛び出し、世界の名門自動車メーカーでカーデザイナーとして活躍してきた奥山清行氏をゲストに迎える。
世界を舞台に活動を続ける奥山氏が新たな仕事場に選んだのが故郷・山形。疲弊している地方の職人たちとコラボレーション。従来からの政府主導とは違う、新しい切り口で地場産業の活性化に挑んでいる。
「東京を飛びこえて、地方から直接、世界に発信する」
その言葉通り、奥山氏のプロデュースで山形の伝統工芸品に高い付加価値を与え、欧州最大のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」や「ミラノサローネ国際見本市」
に出展し、国内外の大きな反響を得る。いまや「山形工房」は流通業界のバイヤーからも注目を集めるブランドへと成長しつつある。
“日本の技で、世界に通用するブランドを”
奥山氏が見てきた、世界と日本のモノづくりの違いはいったいどんなものなのか?新たな挑戦に挑んでいる奥山清行氏を追いかけ、“日本のモノづくり”の今後を問う。
■ガイアの夜明け 「マンション激変〜始まった値引き合戦の裏側〜」
6月17日(火)よる10時〜10時54分
「マンション激変〜始まった値引き合戦の裏側〜」
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
ここ数年続いてきたマンションブーム。ところが、去年の後半から突如風向きが変わってしまった。半年前までにぎわっていたモデルルームは今、閑古鳥が鳴き、マンション販売の現場では、値下げ合戦が繰り広げられている。それでもマンションの売れ残りが積みあがり、デベロッパーの倒産も始まった。買いたい人にとってはチャンスなのか、それともまだまだマンション価格は下がるのか…?

【内容】
■「売れなければ倒産 売れても赤字」販売大不況!
マンション販売が不振に陥った背景には、土地の価格の上昇と建築資材の高騰でマンション価格自体が上昇したこと、それに建築基準法が改正され建築許可がなかなか下りなくなってコストが上昇したこと、さらにサブプライムローン問題による影響がある。去年秋以降、金融機関がデベロッパーに対し融資を厳しくし始めたため資金繰りに苦しむところが急増。さらに マンションを買おうとする客のローン審査にたいしても金融機関は厳しく態度を変えた。マンションを買える客が減り、金融機関からも資金調達出来ない中小デベロッパー。「売らなきゃ潰れる」と始まったのは 原価割れの値下げ。それでも売れ残りを抱えてしまったデベロッパーが次々と倒産、まさに体力勝負の様相を呈している。
この厳しい状況に必死に耐えているのが、首都圏郊外にファミリータイプのマンションを展開する中堅デベロッパーのアンビシャス。人生をマンション開発に捧げて来た社長の安倍徹夫さん(63歳)も「まさか建築資材までもが投資の対象となって値段が上がるとは思いもよらなかった」と今の現状に驚いている。人気の京王線で徒歩1分の駅近マンションの分譲を始めたが、これが大苦戦。雨の日もずぶ濡れになりながら外回りを続ける営業マンたち。果たしてマンションは売れるのかー。
■“個性派”賃貸マンションを仕掛けるファンド
東京都心の高層タワーマンションに暮らす人。「いくらで買ったんですか?」「いやいや賃貸です。眺めにあきたら引っ越せばいいし…」。最近増えているのが、「資産としてマンションを考えるのではなく、ライフスタイルに合せて賃貸で住み替える」という新しい “賃貸族”だ。こういう賃貸族が求めているのは、相場より高くても 付加価値のついた個性派マンション。ガレージ付き、保育園付き、フィットネスジム付きといった特徴ある物件が今 増えて来ている。「人生のそれぞれの時点で選択出来るのが賃貸の良さ」と客が語れば 「普通の賃貸物件と違いを出すことで、資産価値も高められる」とオーナーも考える。
そんな今、日本橋・吉祥寺など都内のあちこちで賃貸マンションを建てるデベロッパーがトーセイだ。賃貸マンションなのに屋上庭園があり 入居者には「くつろげる」と大好評。付加価値マンションで客を集める賃貸マンションだ。そして満室になると…なんとファンドに転売される。社長の山口さん、もとは分譲マンションを手がけていたが、「不動産が金融商品になる」と5年程前からビジネスモデルを転換、「世界の投資家が日本は狙い目とやって来る」と世界マネーを相手に商売だ。
しかし、絶好調だった不動産ファンドというビジネスモデルも、アメリカのサブプライムローン問題の影響で外資の撤退が起きている。マンション投資で失敗した投資家も出始めた。
■カンブリア宮殿〜村上龍の経済トークライブ〜

6月9日(月)よる10時〜10時54分
「サービスを売るな!時間を売れ!」
5億5000万年前のカンブリア紀のように、次なる進化を求めて大きく動き出した日本。『平成カンブリア紀』を生き抜くための知恵とは?経済人たちを作家・村上龍が直撃する。

【出演】
メインインタビュアー : 村上龍
サブインタビュアー : 小池栄子
(ゲスト)
伊東英幸(株式会社ダスキン代表取締役社長)
少子高齢化が進む現代日本。専業主婦の数は年々減少の一途を辿り、1992年には、遂に共働き世帯が専業主婦世帯を追い越した。
そんな社会環境の中、働く女性達の救世主ともいえる企業がある。掃除用具のレンタルで知られる、ダスキン。
ダスキンは1963年、雑巾に吸着剤をつけた化学雑巾のレンタルを開始して以来、日本中の家庭に掃除用具を届ける事業で大躍進。
当時まだ日本では馴染みのなかったフランチャイズ制度をはじめとする様々な革新的経営で急速に成長した。しかし2002年、関連事業のひとつ「ミスタードーナツ」による非認可添加物混入を端に発するいわゆる「ダスキンショック」が勃発、不祥事を隠蔽していた当時の社長以下役員全員が告訴される。
創業以来、挫折を知らず右肩上がりの成長を続けてきたダスキンが直面した企業存亡の危機。このピンチに再建の全権を任されたのが、伊東英幸であった。
社長に就任した伊東が再生のために掲げた言葉が、「売り上げよりも優先すべきものがある」何よりも加盟店との信頼関係の回復、それには本部や全国の支社で働く社員1人1人の意識改革が何より重要と考えた。
2006年には財務をはじめとするあらゆる企業情報を一般に広く航海する目的で東証と大証に上場した。
あれから6年、ダスキンは本当に変わったのか?そして、伊東自らの口からようやく語られる、「あの事件」の真相とは…?
■ガイアの夜明け 「原料高を突破せよ〜日本の食は守れるか」

6月10日(火)よる10時〜10時54分
「原料高を突破せよ〜日本の食は守れるか」
【出演者】
(ナビゲーター)役所 広司
(ナレーター)蟹江敬三
世界的な食糧資源の高騰は、日本の食品業界を瀬戸際に追い詰めている。食品メーカーがいくらコスト削減の努力をしても、「もう限界」との声が聞こえてくる。日本の伝統的な食品を扱う会社も、大きな岐路に立たされている。ひとつは大豆から作られる豆腐、そしてもうひとつは、小麦を原料とするうどんだ。日本人の日常生活には欠かせない豆腐とうどんは、原料高を生き残れるのか。その瀬戸際の闘いを追った・・・。

【内容】
■豆腐の風雲児 〜原料高を突き抜けろ!
2003年に豆腐店として初めて上場(東証マザーズ)を果たした篠崎屋。関東北部が拠点の、豆腐を中心とする食品会社だ。3代目社長の樽見茂(44歳)さん。
社長就任以来、次々に新しい手を打ってきた。業績不振メーカーへの積極的なM&A戦略、スーパーへの卸事業からの撤退(現在は復帰)、そして酒屋を直営店に変身…。
しかし、利ざやの薄い豆腐を扱うだけに、去年から続く大豆の高騰で岐路に立っていた。樽見社長は去年9月、業界で最初に値上げを実施した。しり込みするメーカーが多い中、いま値上げしないと、倒産・廃業するとの危機感からだった。今年に入り、状況はさらに厳しくなっている。大豆などの原材料費は20〜30%アップ。その上米国産、カナダ産の大豆の確保すら厳しい状況となりつつあるのだ。5月発表の決算では、3億円の黒字予想が、コスト増から一転、1億円の赤字決算となってしまった。そこで樽見社長が打ち出した手は、「逆風下での原点回帰!製造小売りで突き進む」ことだった。
スーパーとの取り引きに頼らない「豆腐事業」を強化。目玉は、出店コストを徹底的にかけない「豆腐直売所」の展開だ。店に置くのは豆腐の冷蔵庫と、ノボリだけ。スーパーの売り場に納めれば、販売管理費など価格にコストは転嫁される。しかもバイヤーは、価格を下げろといわれ、メーカーは薄利を承知で受け入れてきた。この直売所方式では、自らの判断で消費者に半額セールなどを打ち出し、積極的な集客戦略を取れる。薄利多売だが、スーパーに豆腐を卸すよりも、利益率は高いのだ。この戦略が奏功し、直営店の中には一日20万円の売上げを記録する店も現れたのだ。果たして、篠崎屋は生き残れるのか?
6月上旬にオープンする直営店の動きを追いながら、原材料高に立ち向かう姿を追跡する。
■原材料高直撃!讃岐うどん生き残り作戦
全国的なブームとなっている讃岐うどん。発祥の地・香川県では、原料の小麦の価格高騰が直撃していた…。
香川・讃岐うどんの原料・小麦の90%はオーストラリア産。讃岐うどんに合うよう作ってもらっている小麦だ。この小麦の価格が高騰して、讃岐うどん店は困り果てていた。値上げラッシュにやむなく店頭価格を上げたものの、客離れの現実。規模が小さいだけに、製粉メーカーと価格交渉する力もない。閉店の恐れも…。
そんな中、立ち上がったのが、讃岐うどん協同組合理事長の大峯さん。政府が一括仕入れしているオーストラリア産小麦の価格高騰を止める術はないと判断した大峯さんが考えたのは、国産小麦「さぬきの夢2000」を使うこと。この小麦は、香川県が独自に開発した国産小麦のこと。質はいいが、高価格がネックとなり、なかなか広まらなかった小麦だ。しかし、空前の原料高の中、この春、オーストラリア産と「さぬきの夢2000」の価格が逆転し、国産小麦のほうが安くなったのだ。そこで、大峯さんは早速、この国産小麦の増産を考えたのだが…。
地元JAを通じて、増産の打診を始めた大峯さんだが、農家の返事は厳しいものだった。香川は日本一土地が狭い県だけに農地も狭い。そこへ去年始まった国の「担い手政策」。大規模化しないと助成金をもらえないという政策だ。助成金は農家の所得の7割近くを占めるだけに、これがないと赤字になってしまう。
そこでJAがとったのは、小さな農家を集めて大規模化していくやり方だった。こうすることで、助成金のメドもたつし、助成金のメドがたてば小麦造りをしてもらえる。農家を回って説得に奔走するJA。果たして農家の理解は得られるか…。
そのころ、香川県の試験場では、ある小麦の開発が最終段階を迎えていた。「さぬきの夢2000」の新しい系統の種類だ。この新系統の種類は、取れ高がこれまでよりも多くなるという。同じ面積でより多く収穫が期待できれば、作ろうという農家も出てくるかもしれない…。
輸入小麦価格の高騰の中、地場産業を守ろうとする讃岐うどん業界、そして農業政策にまで視野を広げて原料高騰に立ち向かおうとする人たちを追った。
■WeeklyFileぎふ

金曜ごご6時30分〜7時
1週間を振り返るニュースフラッシュ、ニュース解説「ぎふを読む」のほか、注目の経済情報やスポーツの話題などもまとめて伝える週末の報道番組。
【キャスター】
加藤義久、篠田陽子、高木恵子 「Touch The Sports」(第1、3金曜日)
12月 5日(金)
学校法人立命館が岐阜市に市立岐阜商業の移管を提案している問題は、市民の間で論議を呼んでいる。開会中の市議会には当面の存続を求める請願と、移管による立命館誘致の請願の2つが提出されている。この問題のこれまでの経緯や、市議会での論戦を伝える。
11月28日(金)
今月23日に告示された羽島市長選挙は、現職の白木義春市長が無投票で再選を果たした。市民サービスの向上や将来に向けた基盤整備などを着実に進めた実績が評価された。一方で、ゴミの焼却場建設の問題などを抱える白木体制二期目となる羽島市の展望を市長自身に聞く。
11月21日(金)
新設合併から4年を経た恵那市長選(今月9日告示)は、現職の可知義明市長が無投票で再選を果たした。行政サービスの格差解消や行財政改革の推進に力を注ぐなど基盤づくりを着実に進めた実績が評価された。可知体制二期目となる恵那市の展望を市長インタビューをを交えて紹介。
11月14日(金)
岐南町発注の公共事業をめぐる贈収賄事件で前町長が逮捕、起訴されたことを受けた出直し選挙が今月11日に告示され、16日に投開票される。新人3人が立候補し、事件で失墜した町政の信頼回復を主な争点に選挙戦を展開。候補者3人の公約、主張を伝える。
11月 7日(金)
岐阜新聞・岐阜放送と岐阜新聞販売店主会が取り組んだ「緑の山再生プロジェクト」が日本新聞協会の地域貢献大賞を受賞。6年前の大規模山林火災の復興作業を地域住民、自治体と地道に取り組んだ成果が評価された。活動を振り返るとともに、活動の意義をあらためて問い直す。
10月31日(金)
衆院の解散・総選挙に向けて政局の緊張感が続く。県内でも選挙区ごとに候補予定者の各陣営が事実上の選挙戦に突入している。一方で、欧米の不動産バブルに端を発した世界規模の金融危機が襲来。県内の経済界にも激震が走っている。今後の政局を踏まえ、県内の現況をレポートする。
10月24日(金)
在住外国人の多い可茂地域で、日本の高校への進学を希望する外国籍の生徒が増えている。日本で育った生徒の増加や定住化が背景として考えられるが、日本語能力は個人差が大きく、進学は容易ではない。懸命に学ぶ外国籍生徒と県教委の対応を紹介する中で、今後の課題を探る。
10月17日(金)
原油高や昨今の株価急落、円高進行で経済が混沌としている。地方経済にも大きな影響が懸念されており、県内の産業にもじわじわとそのあおりが形となって表れはじめている。この危機をいかにとらえ、乗り切るのか。経済界、製造現場で話を聞いた。
10月10日(金)
最近、岐阜県内で急増している振り込め詐欺について取り上げる。岐阜県は、今年8月現在の統計で人口10万人当たりの発生件数が全国ワースト4位、県民一人当たりの被害額も全国ワースト4位という結果が出ている。 その手口や被害に遭わないために気を付ける事などを紹介する。
10月 3日(金)
この8月、白内障の手術を普及させるため眼科診療の遅れているアフリカのタンザニアを訪れた岐阜市の朝日大学村上記念病院の眼科医、堀尾直市医師。今回は、堀尾医師をゲストに迎え、現地での病院視察や医療支援活動などについて紹介する。
9月26日(金)
市場価値が低く、約半数が現地に捨てられているという間伐材。この間伐材を資源として活用できないか、様々な模索が行われている。アイデアで間伐材を活用する各務原市の木工業者の取り組みを取材する。このほか、県に導入された新しい地震体験車を紹介。
9月12日(金)
明日から大手コンビニチェーンの県内各店舗で、県産品を使ったオリジナル商品が発売される。県が奨励する食育の取り組みを応援する商品として、栄養バランスを考慮しながら地産地消を取り入れた弁当など、こだわりの品々がずらり。開発の経緯や狙いについて紹介する。
9月 5日(金)
地域の木で家作り。県産材の需要拡大に向け、行政、業界が力を入れるが、価格や流通面で課題が多い。先祖が守ってきた山の木で家を建てたい。そんな施主の思いに応えようと地域の工務店が立ち上がった。彼らの姿を追いながら、県産材流通の課題を探る。
8月29日(金)
多治見市の県立多治見病院で来月から「ドクターカー」の運用が始まる。ドクターカーとは、医師が事故現場や急病患者のもとに駆けつけるときに使う緊急自動車のことで、乗用車タイプのドクターカーは全国初。運用の目的や走行訓練の模様などを伝える。経済コーナーでは、古材の再利用ビジネスについて紹介する。
8月22日(金)
国の行財政改革で、2011(平成23)年度末までに半数が廃止される全国の雇用促進住宅。県内でも約2800戸が廃止され、各市町が購入しない場合、住民は立ち退きを迫られる。住宅を所有する雇用・能力開発機構、住民、自治体の意見を紹介しながら、今後の見通しを探る。
8月15日(金)
熱戦が繰り広げられている北京五輪。多くの海外選手が北京入りする前の最終合宿地に日本を選び、県内でも2カ所が合宿地となった。飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアでのフランス陸上チームと、長良川国際レガッタコースでのカナダボートチームの練習を紹介する。
8月 8日(金)
大間まぐろや明石たいなどと肩を並べ、全国的に人気が高く、地域団体商標に登録された「郡上鮎」。先月からは認定店制度を導入し、さらなるブランド化に向け取り組んでいる。「鮎の味は、川の味」。清流長良川ではぐくまれた伝統の味を守り伝える人々の姿を紹介する。
8月 1日(金)
明日から甲子園球場で夏の高校野球が始まる。岐阜県では先月、66校が参加して1枚の「甲子園切符」を目指し県大会が行われ、市立岐阜商業が5年ぶり4回目の出場を決めた。今年も手に汗握る戦いが繰り広げられた県大会を振り返る。
7月25日(金)
たばこ自動販売機の成人識別装置の運用が今月から全都道府県に広がったが、識別カード「タスポ」の普及率が伸び悩んでいる。未成年者の喫煙を防ぐための切り札として期待される「タスポ」をめぐる課題について販売店の現状を交え検証。ユニークなたばこ自動販売機も紹介。
7月18日(金)
スーパーや病院への往復など地域で今後一層必要性が増すと予想される身近な公共の交通手段。従来のコミュニティーバスよりも効率的だと、近隣市町村からも注目が集まる大野町の乗合タクシーの取り組みを取材。ほかに、昭和40年の岐阜国体の記録映像も紹介。
7月11日(金)
5日に全通した東海北陸自動車道。交流人口の増大が期待される一方、沿線地域では通過点になるのではと懸念の声もある。郡上市では早くからこの課題に直面し、各観光地の連携が本格化している。全通を起爆剤にできるか、市の取り組みを紹介する。
7月 4日(金)
高山市清見町の飛騨プラネタリウム。旧清見村のころに建設された同プラネタリウムは、当初と比べて入場者数が約6分の1に落ち込んだ。現状を打破しようとしている職員の取り組みを紹介。スポーツコーナーでは、5日(土)に開幕する高校野球岐阜大会に今年初参加する中津高校を取り上げる。
6月27日(金)
食品に関する偽装が全国で相次ぐ中、21日に発覚した養老郡養老町の食肉卸小売業者の飛騨牛偽装疑惑問題の経緯を見ていく。県庁と情報スーパーハイウェイでつなぐ防災情報コーナーでは、「風水害に備えて」をテーマに被害を防ぐ心構えなどについて県防災課の職員に話を聞く。
6月20日(金)
近年子どもたちの体力の低下が叫ばれている。そんな中、運動に親しみを持ってもらおうと、1人の男性が県内では初めての体育専門の家庭教師を始めた。ぎふを読むでは彼の活動を取材。スポーツは先週組み合わせが決まった夏の高校野球岐阜大会の展望についてゲストに話を聞く。
6月13日(金)
去年から今年にかけての食品偽装問題、中国製冷凍餃子事件で食の安全・安心に関心が高まる中、オリジナルの新たな弁当が開発された。食育の推進も目的とした弁当の魅力を送る。経済ウオッチは十六銀行の調査から「今年の新入社員像」を探る。
6月 6日(金)
事件の影で被害者は大きな負担を背負う。そんな被害者が一人で悩まないように、生活に密着した支援をしているぎふ犯罪被害者支援センターの取り組みを紹介するとともに、支援を受け、犯罪のない社会を願って立ち上がろうとしているある遺族の想いを聞く。
5月30日(金)
産業廃棄物処分場計画が撤回となり、予定地利用に注目が集まる可児郡御嵩町。今月、同町は温室効果ガスの大幅削減などに取り組む十都市・地域を国が選定する「環境モデル都市」に応募した。「自然と人間が共生する新たな循環型地域社会の形成」を掲げる同町の提案内容を紹介。
5月23日(金)
11日に開幕した長良川鵜飼。近年では伝統漁法のみならず観光資源としての磨きがかかり、リピート客も増えてきているという。長良川鵜飼の現在とこれからを見つめる。見聴ノックオンは、消防法改正で設置が義務付けられた「住宅用火災警報器」について送る。
5月16日(金)
外国人の定住化が進む中、美濃加茂市と可児市は市外に転出する外国人に、任意で転出届を提出してもらう独自の制度を今月から始めた。ぎふを読むでは導入に踏み切った背景や新制度のポイント、外国人の反応などを紹介する。スポーツは、2008岐阜ラグビー祭in大垣。
5月 9日(金)
構想から半世紀、廃村、巨額の事業費、曲折を経て、5日に本格運用をスタートした徳山ダム。治水、利水などの機能が期待されたダムの必要性が、完成を迎えた今も問われている。ダム建設の経緯を振り返り、関係者の意見を交え考える。
5月 2日(金)
加茂郡富加町で建設が進むペット斎場を巡り、建設に反対する住民による抗議活動が続いている。建設業者は「法的な問題はクリアしている」として建設を進め、町は静観の構え。ぎふを読むでは、三者の主張と今後の展開を探る。スポーツコーナーは、ぎふスポーツフェア2008。










