■大奥




火曜あさ11時29分〜ひる0時21分

「大奥」(1983年) −テレビシリーズ(全51話)−


大奥創設期から江戸城開城まで、徳川260年の大奥の歴史の中に生きた女たちの愛と悲しみを描く絢爛たる歴史絵巻。
関西テレビの開局25周年記念番組として1983年に制作された本作は、1968年同局で制作された「大奥」のリメイクだが、当時最高視聴率30%を突破、制作費は1回あたり1千万円掛かったともいわれている。その前作をも凌ぐ、絢爛豪華な衣装と調度の数々。そして「大奥」に出演することが女優としてのステータスであったといわれるなか、錚々たる女優陣と味のある俳優達が織りなす一大歴史絵巻が完成。


岸田今日子のナレーションで誘われる女の城・・・大奥。

そこは、将軍以外の男性は、たとえ将軍職を退いた家康公ですら、踏み入れることの叶わない男子禁制の世界であった。2代将軍徳川秀忠(中村嘉葎雄)の時代。秀忠の正室・お江与の方(栗原小巻)によって大奥は誕生する。そして260年以上経て、江戸城が開城するその時まで大奥は存在し続ける。
太平の世とはいえ、大奥もまたひとつの城。そこでは、男顔負けの剥き出しの出世欲や駆け引き、権力争いも熾烈を極めていた。愛情、嫉妬、憎しみ、哀しみ、そして陰謀。閉鎖された世界だけに、様々な思惑がどろどろと渦巻いているのである。
徳川の歴史とともにオムニバス形式で展開するドラマに主演は存在しない。大奥の創設者・お江与の方と、幕末・官軍に大奥を引き渡す総取締役の女中・滝山として、最初と最後に出演している栗原小巻を除いて、ひとつのエピソード、あるいは将軍が替わるたびにその出演者たちも変わってゆく。にもかかわらず、確かな時代考証と史実に基づいた描写、跡目相続などサスペンスに富むテンポの良いストーリー展開とによって、ドラマとしての緊張感を保つことに成功している。また、妖しく独特な語り口によって、知らぬ間に大奥の奥深くへと案内する岸田今日子のナレーションも効果的。気が付くと、森山良子のエンディングテーマ「愛のセフィニ」が流れているという具合だ。
男性の側から描かれることがほとんどの時代劇というジャンル。そのため、大奥もサイドストーリーとして部分的な描かれ方をされ、いまだ謎めいた存在である。徳川を生きた女たちの300年、いまその全容がこの大河ドラマで明かされる。女の視点から斬りとられた江戸。オンナ・おんな・女の異色時代劇がここに甦る!

【出演者】
お江与・滝山: 栗原小巻
春日局: 大谷直子
お静: 叶和貴子
阿茶局: 津島恵子
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