■水曜ミステリー9 「松本清張生誕100年特別企画 黒の奔流」<最終回>

3月4日(水)よる9時〜10時48分
「松本清張生誕100年特別企画 黒の奔流」
弁護士版・危険な情事
三人の美女に囲まれた男がズタズタに翻弄され、
流されていく先は…
船越英一郎、賀来千香子、星野真里、黒谷友香、西村雅彦、阿部力、風間トオル、金山一彦、吉満涼太、鹿賀丈史
弁護士の丹羽修造は、経営コンサルタント・風間隆一強盗殺人の被告人・横山リエの弁護を担当することになった。リエは、自白を強要されたことを告白して無罪を主張するが、彼女を犯人と裏付ける証拠は揃い、俄然不利な状況であった。被告人の無実を信じる丹羽は、助手の由基子と事件当日の目撃情報収集に奔走する。そして、ある証言をもとに不利な状況から一転、見事無罪を勝ち取るが…。

【内容】
弁護士の丹羽修造(船越英一郎)は、経営コンサルタント・風間隆一(金山一彦)強盗殺人の罪に問われた被告人・横山リエ(星野真里)の国選弁護を担当することになった。マスコミは、前科のあるリエを“疑惑の女”と騒ぎ立て、世間は事件に強い関心を示している。丹羽の友人弁護士・楠田拓也(風間トオル)は、売名するチャンスだと言うが、欲のない丹羽には興味の無いことだった。
丹羽は、早速供述調書に目を通した。事件当日、『旅館再建請負人』の異名を持つ風間は、経営不振の旅館の買い取り交渉で奥多摩渓谷を訪れていた。その際、目的の旅館へ行く橋が工事中と知り、宿泊先の『春秋荘』の仲居だったリエに道案内を依頼。リエは案内役を引き受けて目的地へ向った。この時リエは、風間が五百万円を所持していることを知り強奪を計画したと警察は断定している。リエは、色仕掛けで風間に迫り、『春秋荘』が所有する冬場は営業していない茶店へ誘い込んで関係を持った。その後、気を許した風間を茶店横の見晴台へ誘導し、崖から突き落として殺害。五百万円が入った鞄を奪い逃走したということだった。
翌日、丹羽は拘置所を訪れてリエと接見した。リエは丹羽を警戒してなかなか口を開かない。丹羽が本当のことを話して欲しいと訴えると、彼女は自白を強要されたことを告白、無罪を主張した。丹羽は、彼女の言葉を信じて公判に挑むことに。そして第一回公判日。検察官の新川(吉満涼太)は、自信に満ちて起訴状を読み上げるが、リエが無罪を主張したことから法廷に衝撃が走る。丹羽は、ますます世間の注目を浴びることとなった。
その後の公判では、検察側の証人として警視庁刑事・屋代(西村雅彦)が証言台に立った。屋代は、茶店で採取したリエと風間の指紋、2人が情交に及んだ痕跡、そして検証の結果、犯行時間は被告人の行動から割り出した4時50分に断定していることを雄弁に語った。さらに、彼女が所持していた被害者の高級ボールペンを証拠品に挙げて追求。これらの証言は、リエを不利な状況に追い込んだ。
丹羽は、検察側がリエを起訴した最大の拠り所は指紋であることから、彼女が事件の2日前に一人で茶店を訪れた供述を証明できれば、裁判は有利になると考えた。すると、丹羽の問いにリエは重い口を開き、衝撃の事実を打ち明ける。本当は一人ではなく、宿泊客と茶店へ行ったという。金に困り、宿泊客を相手に売春したというのだ。丹羽は、驚くが売春相手の証言が得られれば、指紋が最近ついたものであることが証明できる。早速売春相手を捜し出して接触を試みるが、会うことさえ拒否された。窮地に立たされた丹羽は、時間を見つけては助手の由基子(黒谷友香)と奥多摩渓谷へ目撃者を捜しに出かけた。ところが、リエと売春相手を目撃した人物は見つからず無駄に時間が過ぎていく。そんなある日、アマチュアカメラマンに出会い有力な情報を得る。事件当日、男の叫び声を聞いたというのだ。その叫び声は、ちょうど5時を告げる防災無線の音楽が鳴った時だという。この証言は、検察側の推測を覆す効力を持っていた。その後公判は有利に進み、不利な状況から一変、見事無罪を勝ち取る。丹羽は、一躍時の人となった。ところが、リエに関わったことから丹羽の運命は翻弄されていく…。
【出演者】
丹羽修造(弁護士)…船越英一郎
丹羽ひとみ(丹羽の妻)…賀来千香子
横山リエ(被告人)…星野真里
岡橋由基子(丹羽の助手)…黒谷友香
屋代邦和(警視庁刑事)…西村雅彦
二宮正樹(イソ弁)…阿部力
楠田拓也(弁護士)…風間トオル
風間隆一(被害者)…金山一彦
新川忠志(検察官)…吉満涼太
日置啓吾(先輩弁護士)…鹿賀丈史
【原作】松本清張「種族同盟」〜文春文庫『火と汐』より〜
【脚本】田子明弘
【監督】瀧川治水
■水曜ミステリー9 「高村薫サスペンス 去りゆく日に」

2月25日(水)よる9時〜10時48分
「高村薫サスペンス 去りゆく日に」
河原に残された“行儀”の良い死体の謎!
退職刑事最後の追跡と妻の裏切り…
小林稔侍、高畑淳子、川上麻衣子、蟹江一平、神保悟志、山下容莉枝、濱田万葉、松澤一之、池田政典、沼田爆
定年退職間近の刑事・松井和郎が警察官人生最後の事件に挑む!ある日、河川敷の階段で不動産会社社長・朝倉幸介の変死体が発見された。死因は、コンクリートに頭を強打したことによる頭腔内損傷と判明。被害者が日課にしていた散歩中の事故死と思われたが…。和郎は、朝倉が両手両足を揃えて死亡していたことに疑念を抱き、部下の阿部と聞き込みを開始、事件の真相に迫る。

【内容】
定年退職を1ヵ月後に控えた亀有北署刑事・松井和郎(小林稔侍)は、変死体発見の連絡を受けて、現場の河川敷へ急行した。
遺体は、不動産会社社長の朝倉幸介(沼田爆)と判明、両手両足を揃えて仰向けの状態で倒れていた。和郎は、遺体の着衣についた土が気になり、部下の阿部(蟹江一平)に土の鑑識を急ぐよう促す一方、着衣がきれいに整えられていることに首を傾げる。さらに、現場に駆けつけた朝倉の後妻・妙子(川上麻衣子)が、ブーツを履いていることに違和感を覚えた。夫と思われる遺体が発見されたと知ったら、もっと履きやすい靴を履いてこないだろうか…。
事件発生後、亀有北署では特別捜査本部を設置、捜査会議が開かれた。鑑識の結果、朝倉の死因は、頭をコンクリートで強打したことによる頭腔内損傷と判明、創傷内部から検出された砂粒は、遺体のあった場所と同一で何らかの凶器で殴打された形跡は認められなかった。死亡推定時刻は、昨晩の午後11時から翌午前1時頃で、遺体に体液・毛髪・皮膚片の付着はなく、雨が降っていたことから現場から有効な靴跡などは採取できずにいた。朝倉は、日課の散歩中に死亡したことが判明する。2年前に脳卒中を患って以来、人目を避けて深夜に散歩をしており、事件当夜は気分が良いことから一人で外出していたという。今回の事件は、事故・他殺を裏付ける証拠は無く、当面は事故と他殺の両面から捜査をすることになった。ところが和郎は、捜査方針に異を唱える。朝倉が両手両足を揃えた状態で死亡していたことと、着衣が整えられていたことが腑に落ちなかったのだ。和郎は、阿部と共に独自に聞き込みを開始する。
その結果、朝倉の個人財産は、総額5億円を超える額であり、先妻に先立たれた後、妙子と再婚したことを知る。妙子は、2度の離婚歴があり、年上の夫によく仕える慎ましやかな奥さんとの評判であった。さらに、朝倉には、先妻との間に一郎(松澤一之)と貴美子(那須佐代子)という2人の子どもがいることも掴む。その後の捜査会議では、子どもたちの生活が明らかになった。一郎は、朝倉の会社を手伝っていたが使い込みがばれてクビになり勘当されたが、月々30万円の生活費を受け取っていたという。一方、貴美子は、大学の先輩・須藤(池田政典)と結婚。須藤が立ち上げたイベント会社は、かなり厳しい経営状態であったという。朝倉に借金の申し込みをするが断られていた。一郎と貴美子夫妻には、朝倉を殺害する動機が十分あり、事件当夜のアリバイを証言できる第三者がいないことから、一郎と貴美子夫婦に絞り捜査を続行することになった。
一方、和郎は、相変わらず朝倉家の張り込みを続け、妙子の様子を伺っていた。そんな中、須藤の会社が倒産し、経理の女性が行方不明になっていることを知る。阿部は、経営難に陥った貴美子夫妻に疑惑の目を向けるが…。そんな中、朝倉家を訪れた宅配業者から有力な証言を得る…!!
【出演者】
松井和郎(亀有北署刑事/刑事課係長・警部補)…小林稔侍
松井房子(和郎の妻・パート勤務)…高畑淳子
朝倉妙子(朝倉の後妻)…川上麻衣子
阿部真人(亀有北署刑事/和郎の部下・巡査)…蟹江一平
徳永洋一(妙子の前夫)…神保悟志
中西真澄(バーの雇われママ)…山下容莉枝
堀田千絵(スナックのチーママ)…濱田万葉
朝倉一郎(朝倉の勘当された息子)…松澤一之
須藤康之(朝倉の娘・貴美子の夫・イベント会社社長)…池田政典
朝倉幸介(不動産会社社長)…沼田爆
■水曜ミステリー9 「農家の嫁は弁護士!神谷純子のふるさと事件簿4」

2月18日(水)よる9時〜10時48分
「農家の嫁は弁護士!神谷純子のふるさと事件簿4」
深夜の病院屋上から落下する謎の美女!
母の形見が暴くセレブ一族の犯罪
浅野ゆう子、山下真司、高畑淳子、萩原流行、朝加真由美、中原ひとみ、弓削智久、田宮五郎、山本龍二、大沢さやか
山形の農家に嫁いだ弁護士・神谷純子が事件の真相に迫るシリーズ第4弾!ある夜、杉原総合病院の一人娘・ゆかり(大村彩子)が病院の非常階段から転落死する事件が発生。目撃情報から、佐山隆弘(弓削智久)に殺人容疑がかけられる。隆弘はゆかりの元恋人で、純子の知人・佐山チヅ(中原ひとみ)の息子だった。純子は、隆弘の弁護を引き受けて事件解決に奔走する。そんな中、新たな殺人事件が起こる…!!

【内容】
山形の農村に嫁いだ弁護士の神谷純子(浅野ゆう子)は、優しい夫・康介(山下真司)と口うるさい義姉・明美(高畑淳子)と暮らしている。
ある日、近所の佐山チヅ(中原ひとみ)宅に、山形県警の八巻(萩原流行)と部下の吉田(田宮五郎)がやって来て、チヅの息子・隆弘(弓削智久)から連絡がないか尋ねてきた。ある殺人事件の容疑者と断定して行方を追っているというが、チヅも息子の消息は分からず困惑する。11年前に芸人を目指して上京して以来、何の音沙汰もなかったのだ。チヅは息子の無実を信じて再捜査を依頼するが、冷たくあしらわれてしまう。純子は息子を思うチヅの姿に胸を打たれて、弁護を買って出た。
八巻の話によれば、隆弘は山形市郊外にある杉原総合病院の一人娘・杉原ゆかり(大村彩子)転落死事件の容疑者だという。東京の医大に通うゆかりは、帰郷して母親の玲子(朝加真由美)の病院を訪れた際に事件に遭っていた。捜査の結果、警備員の証言と来院記録から、ゆかりが病院を訪れた夜、隆弘も病院を訪れたことが判明する。隆弘は院長との面会を希望していたが、玲子の話ではいくら待っても現れなかったという。さらに、ゆかりが転落した後、通用口から逃走する隆弘の姿が目撃されたうえ、彼女の携帯電話には、隆弘の着信記録が残されていた。2人の関係を洗ったところ、交際していたことが判明、ゆかりに新しい恋人ができて破局を迎えたことを掴む。事件前には、ゆかりのマンションに毎日隆弘が訪れていたとの目撃情報があり、隆弘がストーカーになった挙句、ゆかり殺害に至ったと推測した。純子は、隆弘を犯人と断定することが腑に落ちず、病院で聞き込みを開始する。
まずは、隆弘を目撃した経理の中根(山中聡)に話を聞くと、2人は高校時代の同級生だという。中根は、友人の姿を見間違えるわけが無いと断言するが、それほど親しい仲ではないことが気にかかる。さらに、外科医の太田麻衣子(大沢さやか)から、玲子が心臓外科の名医であり、既に職場に復帰していることを教えられる。さっそく、玲子からゆかりの交友関係を聞こうとするが、副院長の北見(山本龍二)に追い返される。北見は、隆弘を犯人と決め付けて全く聞く耳を持たず、犯人を絶対に許さないと息巻く。結局、玲子から話を聞くことはできず、病院を後にした。
帰宅した純子に朗報が入る。義姉の明美が病院の元看護師を探し出してくれたのだ。さっそく、元看護師に話を聞くと、北見がゆかりに好意を寄せていることと、5年前にゆかりの父親が自殺したことを教えてくれた。自殺の原因は定かではないが、周囲は“杉原家のたたり”と囁いているという。父親の死とゆかりの事件は関係があるのだろうか…。
そんな中、チヅに真犯人を知るという男から電話が入った。金と引き換えに真犯人を教えると言われ、待ち合わせ場所を指定してきたという。純子は康介を伴い指定場所へ向うが…。そこには、東京にいるはずのゆかりの交際相手・横溝達郎(坂本爽)の刺殺体が横たわっていた…。
【出演者】
神谷純子(弁護士)…浅野ゆう子
神谷康介(純子の夫)…山下真司
神谷明美(康介の姉)…高畑淳子
八巻寛太(山形県警の刑事)…萩原流行
杉原玲子(杉原総合病院院長・心臓外科の名医)…朝加真由美
佐山チヅ(寒河江市在住の農家)…中原ひとみ
佐山隆弘(チヅの息子)…弓削智久
吉田圭吾(八巻の部下)…田宮五郎
北見信太郎(杉原総合病院副院長)…山本龍二
太田麻衣子(杉原総合病院医師)…大沢さやか








