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■まっすぐに智華子 〜全盲の少女と家族の13年〜

3月19日(金)よる8時〜8時54分
(解説放送)
【ナレーター】本上まなみ
北海道の帯広に住む少女・小野智華子さんは、全盲でありながらも家族の愛に支えられ、たくましく成長してきました。「見えなくても、できることはたくさんある。」母の願いを背に、やがて少女は水泳競技でパラリンピックをめざします。
カメラは、13年間に散りばめられたきらめく瞬間の一つ一つを克明に記録してきました。全ての人に夢と勇気をプレゼントする珠玉のドキュメンタリー。今、あたたかな感動が日本全国へ!

【見えなくてもできる! 少女と家族の挑戦の軌跡】
北海道・帯広市に住む中学2年の小野智華子ちゃん。未熟児で生まれた智華子ちゃんは、生後まもなく未熟児網膜症になり両目の光を失ってしまいました。
両親は「見えなくてもできないことはない、時間がかかってもできるようになれば。」と考え、挑戦させてきました。食事も、幼稚園も、運動も、家事も「できるよ、大丈夫!」と励ましながら、智華子ちゃんに生きる力を身につけてほしいと願いをこめて。
そのひとつが水泳でした。お母さんは元・水泳選手。未熟児で生まれ体が小さかった智華子ちゃんの体力づくりになるだろうと、小学1年生から習わせ始めたのです。得意の種目は背泳ぎ。3年生のとき出場した障害者の水泳大会で優勝したことがきっかけとなり、智華子ちゃんの夢と目標は大きくふくらみはじめます。
「いつかパラリンピックに出たい。」パラリンピックはオリンピックと同時期に行われる世界最高峰の障害者スポーツ大会。両親は、娘の大きな夢を実現するために、それまでより強く大きな心がまえでバックアップしなければいけないこと知ります。そんな両親の思いを知ってか知らずか、智華子ちゃんは次々と大きな壁を乗り越えていきます。
小学3年生のとき、トライアスロン大会に出場。水泳、自転車、マラソンと続く鉄人レースです。目の見えない智華子ちゃんにとって自転車は恐怖の連続。それでも母の声を頼りに必死にペダルをこぎ続けます。結果は全参加者中最下位。悔し涙を流す智華子ちゃんでしたが、その心に「負けん気」が芽生えていました。
小学5年生になり、智華子ちゃんは一人で学校に通う決心をします。盲学校まではおよそ700メートル。通いなれた道のはずなのに、迷ってしまう。半ベソの智華子ちゃん。そっと見守る母は何度も声をかけたくなる気持ち押さえます。母は思います。「いずれは、私たちの手を離れて生きていく…。自分でできることは自分でやって欲しい…。」
そんな日々の葛藤を経て、智華子ちゃんは水泳で確実に力を伸ばしていきました。道内の背泳ぎでは敵なし。
小学校3年生の時、全日本身体障害者水泳大会に出場するために初めて上京することになった智華子ちゃん。これは力が足りず失敗に終わってしまいました。まっすぐに泳げないという技術的欠点のためどうしてもタイムがのびないのです。
しかし、これをきっかけに障害者水泳選手の強化合宿に参加できることになりました。智華子ちゃんはトップスイマーたちのスタミナと実力に驚きながらも練習をやりとげます。
そして一昨年、小学6年生の時、大阪で行われた「ジャパンパラリンピック」で見事優勝。昨年4月、中学1年で日本代表選手にも選ばれました。日の丸のついたユニホームが届けられ、世界ランキングも4位になっていました。北京パラリンピックが見えてきたのです。
ところが、智華子ちゃんに衝撃的なニュースが届きます。北京パラリンピックで、競技種目から背泳ぎが外されたのです。それは智華子ちゃんの小さな体では受け止めきれないほどのショックでした。それでも監督、コーチらは、智華子ちゃんの力を信じました。
「背泳ぎではなく、クロールで挑戦してみよう」。時間は限られていましたが、やるだけのことをやろうとクロールの練習をはじめたのです。そして挑んだ北京オリンピック最終選考会。智華子ちゃんの成績は?そして北京への切符を手にすることはできたのでしょうか?
この春、中学2年となった智華子ちゃん。小さかった少女も、思春期を迎えます。水泳も、勉強もがんばりたいし、水泳以外に将来の夢もできました。両親は智華子ちゃんの巣立ちの日が、そう遠くはないことに気がつき始めています。でも「智華子ならできる。」と信じています。これまでもそうだったのだから…。








