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■トンネルの向こうはぼくらの楽園だった 〜澤田美喜の子どもたちは いま〜


トンネルの向こうはぼくらの楽園だった 〜澤田美喜の子どもたちは いま〜


3月11日(水)よる9時〜10時48分

【番組案内人】
 土屋アンナ


戦後の混乱期、混血と呼ばれ差別された子ども達を育てた「エリザベス サンダース ホーム」と彼らの現在の絆を描く、ドキュメンタリー。


【内容】
「エリザベス サンダース ホーム」を知っていますか?

第2次世界大戦後の混乱期、日本人の母親と外国人の父親との間に生まれ、「混血」と呼ばれ差別された子供たち。この子達を一手に引き取り、育てた1人の女性がいた。三菱財閥の創始者の孫娘として生まれ、外交官の妻として何不自由ない暮らしをしていた女性、澤田美喜(さわだ・みき)さん。澤田さんが1948年(昭和23年)2月に、神奈川県大磯に作った「混血」の子供達のための孤児院が「エリザベス サンダース ホーム」だ。

戦後数年間は、日本人と外国人の結婚は法律上許されなかった。「混血」として生まれた子は、法律からも世間からも無視され、眼の色、肌の色の違いだけで差別された。「混血」の子供6人から始まった施設には、多くの子供達が預けられ、そして捨てられていった。「エリザベス サンダース ホーム」で育った子供達は、総勢1400人にも及ぶという。澤田さんは、世間の眼差しに耐えられず、我が子を手放した母親に代わって、父となり母となって子供たちを育て、「混血児は分離教育をするべきだ」という議論が巻き起こると、大磯の施設の敷地に小学校、中学校も作った。

澤田さんは1980年、78歳で亡くなったが、澤田さんの意思はその後も引き継がれ今も施設は残り(児童養護施設として)卒業生たちは絆でつながれている。

ホームは、創立から62年を迎え、ミルクも薬もない時代、周囲の差別と戦いながら澤田さんが手探りで育てた初期の子どもたちは、60歳を超える年齢になった。

「混血孤児」だった彼らは現在、日本、アメリカ、ブラジルに散らばり、暮らしている。日本で飲食店を経営している者、50代後半で職を失いアルバイトで生計をたてている者、アメリカで実業家として成功した者、ブラジルに渡り農園を経営、現在癌を患い闘病生活をしている者。様々な境遇の彼らだが、今も強い、固い“絆”で結ばれている。

ある卒園生は言う。「僕たちの絆は、結ぼうと思って出来たものではない。もともと僕たちの中にあるものなんだ。その気持ちの芯にママ(澤田さん)から受けた“無償の愛”がマグマのように存在しているんだ。ママが逝って改めてそのことに気づいた。」と・・・。

番組では、ホームの卒業生たちの“今”をドキュメントで描いていく。卒業生達は、戦後をどう生き、差別と闘い、自分の道を切り開いてきたのか?家族の絆が希薄となった今だからこそ、澤田さんの無償の愛を受け誕生した彼らの“絆”を番組では、見ていきます。
「家族とは何か?」「親とは何か?」そして「仲間とは何か?」・・・
そして、そこにある“絆”とは・・・・この番組で解きほぐしていきます。


【番組案内人】 土屋アンナ

「エリザベス サンダース ホーム」の卒業生達と直接触れ合い、話を聞き、いまの日本人に必要とされる“絆”は何か知ろうとする番組の案内人には人気モデルで女優、歌手としても活躍する土屋アンナが担当する。現在24歳の彼女は、日本人の母親と米国人の父親の間に生まれ、4歳の男の子を持つ母親でもある。

アンナは、「エリザベス サンダース ホーム」の事を知らなかったが、興味を持って取材に取り組んでいただいた。それもアンナ自身、中学生くらいまで「自分は日本人でもないしアメリカ人でもない…自分が何人であるかわからなかった」と言う。決して差別を受けていたわけではないが、小さな頃から“大きな違い”を感じていたのだと言う。



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